...古代文明が忽然と亡滅した原因は未だ明確にされていない...
...忽然(こつぜん)として私(わたくし)のすぐ前面(まえ)に...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...忽然として頭の中に一つの聲が響いて來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...忽然として大都会の唯中に消え失せたのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...忽然(こつぜん)と地から湧いて出た魔物のようにも見えたであろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...今忽然起こったのは死に対する不安である...
田山花袋 「一兵卒」
...唯だ忽然はつと思ふやがて今までの我が我ならぬ我と相成(あひなり)...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...それが忽然(こつぜん)として別の顔に変わる...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...忽然と彼女を出現させた……...
豊島与志雄 「文学以前」
...忽然(こつぜん)として一度にはらはらと落ちます...
永井荷風 「監獄署の裏」
...横町の端(はず)れに忽然(こつぜん)吉原遊廓の家と灯とが鼻先に見えるあたりの路地裏にあった...
永井荷風 「草紅葉」
...忽然(こつぜん)として立って人にいって曰く(いわ)く...
中里介山 「大菩薩峠」
...忽然(こつぜん)と分解して...
中島敦 「文字禍」
...オフェリヤの面影(おもかげ)が忽然(こつぜん)と出て来て...
夏目漱石 「草枕」
...忽然(こつぜん)鮮(あざ)やかな(ほのお)に変化した自己の感情の前に抃舞(べんぶ)したのは彼女であった...
夏目漱石 「明暗」
...忽然と消滅したり……というのは殺されることですが...
久生十蘭 「ノア」
...鞍馬から奥州まで、一抹の航跡を曳(ひ)いて、また忽然と、熊野船で、紀州方面へ掻(か)き消えた牛若の義経が、時代の惑星であるし、房総半島から、武蔵野あたりに出没する草の実党の若い仲間も、まだ地表の物ではないが、これを無視するわけにはゆかない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...また忽然(こつぜん)と一方からおどり立って女ふたりを取り囲んだ者がある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...忽然(こつぜん)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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