...古代文明が忽然と亡滅した原因は未だ明確にされていない...
...この時忽然(こつぜん)として新しい光に...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...忽然(こつぜん)として私(わたくし)のすぐ前面(まえ)に...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...忽然浮かんで来た...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...また忽然として青海の色をかき亂し...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...伯爵は忽然として――とはアントニイの表現であるが――放蕩癖を捨てて...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...鬱蒼たる林の前方が忽然と開けて明るく...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...忽然(こつぜん)と...
中島敦 「木乃伊」
...忽然筑波山の絶頂から眩い光がきら/\と射して來た...
長塚節 「芋掘り」
...少しそっちへ退いてくれと云ったほどの煩悶(はんもん)が忽然(こつぜん)どこかへ消えてなくなった事を自覚した...
夏目漱石 「思い出す事など」
...忽然(こつぜん)安井(やすゐ)の事(こと)を考(かんが)へ出(だ)した...
夏目漱石 「門」
...舟の動いた拍子に過ぎ去つた日が忽然と帰つて来て現在に変つた趣きに解いて置かうと思ふ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「お巫山戯(ふざけ)でない」ト云う声が忽然(こつぜん)背後(うしろ)に聞えたのでお勢が喫驚(びっくり)して振返ッて視ると...
二葉亭四迷 「浮雲」
...忽然(こつぜん)と噴きだして来る火のようなものを抱いていた...
本庄陸男 「石狩川」
...常に忽然として地面の上に白く丸く出現する怪物である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...忽然として大に驚き牛を尋ね去る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そういう空想は「宮本武蔵」を書こうとして忽然と湧いて出てくる空想ではないんでね...
吉川英治 「小説のタネ」
...忽然(こつぜん)と去ってしまったらしいが――それにもべつに気を惹(ひ)かれず...
吉川英治 「宮本武蔵」
...忽然(こつぜん)と...
吉川英治 「柳生月影抄」
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