...古代文明が忽然と亡滅した原因は未だ明確にされていない...
...九年してから成が忽然(こつぜん)として周の所へ来た...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...彼女が何かの用でお客の傍(わき)を向くたびごとに忽然としてその顔面から消え失せるのだったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...たった今見て来たばかりの花嫁の心像は忽然(こつぜん)として灰色の幽霊のようにぼやけたものになってしまう...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...俄然――忽然として現れ出でたる旗印...
直木三十五 「南国太平記」
...忽然(こつぜん)目をさまして燈火の消えた部屋の中を見廻す時の心持は...
永井荷風 「西瓜」
...忽然(こつぜん)としてプラットフォームは...
夏目漱石 「虞美人草」
...忽然苦痛に変ずるものであると云ふ陳腐な事実にさへ気が付かずにゐた...
夏目漱石 「それから」
...忽然(こつぜん)苦痛に変ずるものであると云う陳腐な事実にさえ気が付かずにいた...
夏目漱石 「それから」
...すると忽然(こつぜん)として鈴(れい)を振(ふ)る響(ひゞき)が彼(かれ)の耳(みゝ)に應(こた)へた...
夏目漱石 「門」
...すべての光景が忽然(こつぜん)と消え失(う)せた...
夏目漱石 「倫敦塔」
...さっき彼の仏頂面(ぶっちょうづら)に忽然(こつぜん)として現われた歓喜の色が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何処(いずこ)ともなく大きな白鼠忽然(こつぜん)と出でて供物を食う...
南方熊楠 「十二支考」
...忽然として次の行では作者はそのチャーリーに「収入が減ったって...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...ここに来ると忽然(こつぜん)として「先生の仰せある通り」という昔風の賢人崇拝に陥る懸念があった...
柳田國男 「地名の研究」
...忽然として現れた...
横光利一 「上海」
...魚の波間に忽然(こつぜん)として浮き上った...
横光利一 「花園の思想」
...謙信もまた忽然(こつぜん)と世を去った...
吉川英治 「上杉謙信」
...今忽然(こつねん)と厩の中にそれが見えないのは...
吉川英治 「源頼朝」
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