...忰が使い残して行った便箋に鉛筆ではじめたが...
犬田卯 「荒蕪地」
...そして一流れ者の小忰であるAは...
犬田卯 「沼畔小話集」
...自分は忰(せがれ)宗伯(そうはく)のために買った明神下(みょうじんした)の家に移って同居したが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...「其処(そこ)に居るのはお前の忰かい...
薄田泣菫 「茶話」
...初めから忰(せがれ)の企画(もくろみ)を賛成してはゐなかつた...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...忰は横に寝そべって何を考えるともなしにうとうとしていた...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...その辺を見てすぐ戻って来い」「往って来ます」忰(せがれ)は云いがかりじょうすこしでも陸(おか)へあがって来なくてはならなくなった...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...忰の心は女の方へ往った...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...父親と忰の耳へ間もなく崖の上あたりでする人の話声が聞えた...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...移転の手伝いや見舞い旁(かたがた)土曜日の晩から上京した音やんの忰(せがれ)の庄吉が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いつでも結局此の忰(せがれ)を自分の思ひ通りに動かしてゐるのだつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...感心ナ忰ダッテオ褒メニナルサ」「建テ直シノ費用ナラソレダケッテコトハナイデショウ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...」千手丸は百姓上りの長者の忰...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...××から忰の死んだ報知(しらせ)が来たというんだ...
徳田秋声 「躯」
...近鄰の藝者家の忰ともわけありとの噂あり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...その忰(せがれ)の既に家を成して牛込築土(うしごめつくど)に住みたりしをたより...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...間もなく圓馬の忰(せがれ)分となり...
正岡容 「わが寄席青春録」
...忰の方は向うむきになっていたので良くわからなかったが...
夢野久作 「爆弾太平記」
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