...やはり宅の忰(せがれ)なんぞが受験準備をしているせいですな...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...「忰(せがれ)や...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...貞造はしかるべき禄を食(は)んだ旧藩の御馬廻の忰(せがれ)で...
泉鏡花 「婦系図」
...かえって百姓に経験の浅い忰の正吾の方だった...
犬田卯 「荒蕪地」
...自分は忰(せがれ)宗伯(そうはく)のために買った明神下(みょうじんした)の家に移って同居したが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...腰をあげながら忰の顔をじっと見た...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...忰は親しそうなその顔に何か云おうとしたが...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...忰はいきなり父親の肩に手をかけて揺(ゆ)り動かした...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...いったい辰雄は銀行家の忰(せがれ)で...
谷崎潤一郎 「細雪」
......
谷崎潤一郎 「細雪」
...忰の骨揚げのすんだ翌日でしたっけがね...
徳田秋声 「躯」
...忰の筺(かたみ)の品を二品ほしいと仰ゃるんで...
徳田秋声 「躯」
...忰(せがれ)もつかみ肥料つくり上手になったぞい」善ニョムさんは感心して...
徳永直 「麦の芽」
...ハンナに見えるのかつ! この悪魔の忰どもめが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あの悪魔の忰どもが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ナザレスの大工の忰れと手當り次第呼ぶ樣で不都合なれば...
南方熊楠 「再び毘沙門に就て」
...忰(せがれ)が轢(ひ)き殺されたのも……それからタッタ今まで考え続けて来た色々な事も...
夢野久作 「木魂」
...……彼(か)の林(りん)青年……友吉の忰の友太郎が今年の盂蘭盆(うらぼん)の十二日の晩に...
夢野久作 「爆弾太平記」
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