...」「しんびょう、しんびょう……奇特なや、忰(せがれ)...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...忰(せがれ)は忰さ...
薄田泣菫 「茶話」
...忰はもう箸を置いていた...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...日本橋の下町に相場師の忰として育った私は妙な気取を持っていて...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...忰の実(みのる)は陽気で濶達(かったつ)な方であるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...忰が好きなものならば...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...忰モ内々ソレヲ自慢ニシテイル風ガアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...母ノ忰デアル予ガ孫ノ嫁ノ魅力ニ溺レ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...「家の忰(せがれ)もはア...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...忰の死んだ始末も会得の行くように詳しくお話し下すったんですよ...
徳田秋声 「躯」
...忰の骨揚げのすんだ翌日でしたっけがね...
徳田秋声 「躯」
...忰(せがれ)の先途(せんど)を見届けん為に台湾に参(まい)ります...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...忰は幾らか辛抱強いので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その忰(せがれ)の既に家を成して牛込築土(うしごめつくど)に住みたりしをたより...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...あの時かねば持って応援に来てくれた都会の労働者 あれこそがわし等の心強い味方なんだ奴等の金儲けの為の戦争は大反対だ都会でも農村でもみんなやってる忰は満洲の野っ原でそれを弟の野郎も村の若い奴等とビラ貼りに出かけたわしも出かけよう今夜は組合の書記さんが来て**事件を語るそうだ新聞になど出ないほんとの話をするとのこと野郎共のからくりを知る為に忰達の便りを聞く為に疲れてはいるがわしも出かけよう...
長沢佑 「親父の言葉」
...見ると忰(せがれ)は親譲りの背広をだぶだぶに着て...
夏目漱石 「虞美人草」
...すぐ近くの麹町一丁目に住む近江屋(おうみや)という木綿問屋の忰で...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...妻があまり憔忰(しょうすい)しているのにびっくりした...
山本周五郎 「いさましい話」
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