...「忰(せがれ)や...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...其家(そこ)の忰(せがれ)が蓄音機を鳴らし出す...
薄田泣菫 「茶話」
...かう言つて茸のやうな忰(せがれ)の頭をまた押へつけた...
薄田泣菫 「茶話」
...先づ自分の忰(せがれ)の歯を掃除してやらなければならない事になる...
薄田泣菫 「茶話」
...隣りの小忰は急に鋸をやめた...
薄田泣菫 「茶話」
...忰が生涯を捧げようとまでしてゐる理想に対しても...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...忰はもう箸を置いていた...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...忰は己(じぶん)の舟の船頭の来ている家でないかと思ったが...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...忰の死骸の据ってるところへ案内される...
徳田秋声 「躯」
...主翁は兎も角忰(せがれ)や親戚の者共とも相談の上追って御返事すると云うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...宮本武蔵の忰八五郎だというが...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...その忰(せがれ)の既に家を成して牛込築土(うしごめつくど)に住みたりしをたより...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...同時に忰(せがれ)の紙の上に三角が出来た...
夏目漱石 「虞美人草」
...まあ忰(せがれ)の通知しだいで...
夏目漱石 「虞美人草」
...この敵(かたき)はきっと忰(せがれ)に討たしてくれよ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...今は忰の清吉の代になって居ります...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...忰を日蔭物(ひかげもの)にしないようにしなければならぬ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...おまけに酌をしている忰の友太郎を捕まえて...
夢野久作 「爆弾太平記」
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