...つきせぬ物語り逢(あ)った上(うえ)は心行(こころゆ)くまましんみりと語(かた)り合(あ)おうと待(ま)ち構(かま)えていたのですが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...それから、心行くまで、シイカの幻を愛し続けましょう。問...
池谷信三郎 「橋」
...この国の美を心行くまで味う方法として...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あの時代の画家は実にのんびりと制作に従つて居て心行くまで研究を積まれたものと思はれます...
上村松園 「応挙と其の時代が好き」
...私も長々研究の結果によって充分心行くような新しい手法をもって彫り試みたことであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...未だ得心行っていないのか? 天下のために...
直木三十五 「南国太平記」
...少くともこの細君の心行きを活かしてやらなければすまない訳でありましょう...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...澄み渡る秋の空が鏡の如く光るは心行く眺めである...
夏目漱石 「幻影の盾」
...「あなたは内心行きたがってるくせに...
夏目漱石 「明暗」
...最後に武右衛門君の心行きをちょっと紹介する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...心行くまま足腰を延ばさなければ承知の出来ない心持になって居たのです...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...心行くまで二人だけの生活をし...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...その時こそ心行くまで楽しい生活が味わえると思った...
火野葦平 「糞尿譚」
...勤勉という題下に三井某の灯心行商がこまごまと書きこまれてあり...
本庄陸男 「白い壁」
...蒲公英(たんぽぽ)などちひさく黄なる花は総て心行かず...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...自分でも心行くだけの作が今一つ二つさして死なしたかつた...
森田草平 「「青白き夢」序」
...心行くまで私はお前を熱愛したのだ...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
...心行くばかりあの堂々とした姿を味わうことができた...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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