...第一身分が違いますでねえ」「身分なんて...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...ちっと違いますので」「どんな話か...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...徳光さんとこから違いますか?」いいましたら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...だが人が違いますよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ちっと話が違います」「違うとは何だ」「世間には左様な真似(まね)をして歩くものがないとは限らん...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかに性質が違います...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう二度使おうとは思わなかったですが、また手入れをしなければならないです」「新たに漁でもおはじめなさるのですか」「いや、漁ではありません、沖へ出なくても魚は捕れます」「では、急に何の必要あって」「海へ乗り出すのです、新たなる征服者が来たから、先住民族は逃げ出さなければならないです」「待って下さいよ、新たなる征服者というのは我々のことですか、先住民族というのは君のことですか」「そうです、あなた方は侵入者であり、征服者であります、新たなる征服者が来た時は、先住民族は逃げなければなりません、逃げなければ血を流します」「これは奇怪なお説です、誰が君を殺すと言いましたか、誰が君の血を見たいと言いましたか」「当然です、誰も言わないが、それが移住者の約束です」「そういう約束をした覚えもない」「人間同士の約束ではない、天則です、でなければ歴史です、人類相愛せよということは、猶太(ユダヤ)の大工さんの子だけが絶叫する一つの高尚なる音楽ですね、相闘え、相殺せ、征伐せよ、異民族を駆逐せよ、しからずばこれを殲滅(せんめつ)せよ――これは、歴史だから如何(いかん)とも致し難い、そこで、わたくしは殺されないさきに逃げます」「驚くべき誤解ですねえ、我々も、まず平和と自由とを求めて、この地に来たのですよ、歴史の侵略者とは違います、海賊ではありません、紳士です」「歴史の原則の前には、海賊も紳士もないです、あなた方は、平和を求めるつもりでこの島へ来ても、それがために、わたくしの平和が奪われます」「奪いません、おたがいに和衷協同して、相護って行き得られるはずです」「そんなことができるものか、現に、わたくしの平和が、こんなに乱されていることが論よりの証拠――やがて、わたくしが殺される運命は必然です」「左様な独断に対しては、もはや議論の限りではない、ただ、東洋人ということが、野蛮と好戦の代名詞のように心得ている君等白人の謬見(びゅうけん)からただしてかからなければならんのだが、それには相当の時間を要する、少なくともその理解の届くまで、君の出発を延期してはどうだ、果して、君が憂うるところの如く、我々は君を殺さずには置かぬ人類であるか、或いは存外、君と平和に交り得る人種であるか、その辺の見当がつくまで、出発を保留して置いてはどうか、そうして、いよいよ危険と結論が出来たその時でも、立退きは遅くはあるまい、その担保として――これをひとつ君に預けて置こうじゃないか、これは我輩の唯一の護身武器だ、安全の保証だ」と言って駒井甚三郎は、肩にかけていた鉄砲を取って、彼の前に提出し、同時にその帯革の弾薬莢(だんやっきょう)を取外しにかかると、「いや、違います、違います、あなたの観察が違います、わたくしは、あなた方を怖れるのではないです、歴史を怖れるのです、東洋の人を、野蛮だの、好戦だのと軽蔑するほど、西洋の人は文明を持ってはおりません、大きな宗教、大きな哲学、大きな科学、みな東洋から出ました、今、西洋だけが文明開化のように見えるのは、それは表面だけです、西洋の文明開化は短い間の虹です、やがて亡びますよ、わたくしは、欧羅巴(ヨーロッパ)に生れたけれど、欧羅巴が嫌いです、それで、国々を廻ってこの島へ来たです、が、これから、ここを逃げ出して、またどこか自分のくらしいい土地を求めて行きます」五十二吃々(きつきつ)として、こういう釈明をする間にも、異人氏は小舟の修繕の手を休めない...
中里介山 「大菩薩峠」
...八五郎は違います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昼みたいに明るくては違います...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...たぶん警視庁のデカだろ」「違います...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...違いますか、構わないと思いますが」カーバー所長がほめちぎった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...いや違います、そうではありません、といってもらいたい...
宮本百合子 「幸福の建設」
...ですから一口に何川の鮎だといってもどういう時にどんな場所で漁ったのだかそれを鑑別けなければ味が非常に違います」と食物を精選すれば何物にも皆(み)なこの理あり...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十二鯛(たい)飯は名古屋あるいは静岡辺の名物になっていますが国々で少しずつ製法が違います...
村井弦斎 「食道楽」
...同じものでも拵え方で大層味が違います...
村井弦斎 「食道楽」
...「……違います……スウィートハートです……」「フフ――ウム」と巡査は冷やかに笑いながらヒゲをひねった...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...「違います違います...
夢野久作 「クチマネ」
...そんじょそこらの大道芸とは事違いまする...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??