...そうして頗(すこぶ)る、非良心的な、その場限りの作品を、だらだら書いて、枚数の駈けひきばかりして生きて来た...
太宰治 「八十八夜」
...池田は良心的なコミニストだったが...
田中英光 「さようなら」
...素質を生かして良心的な仕事が出来さうである...
種田山頭火 「其中日記」
...必ず中心的な問題がある筈である...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...青春の自己中心的なあらんかぎりの力で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自己中心的な孤立した精神の人々であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その内心的なものに対する驚異と恐怖とから...
豊島与志雄 「猫性」
...彼等がさう云つてゐる時くらゐ唯心的なものはないやうである...
中原中也 「詩に関する話」
...若くて野心的な人にとってはブラジルという国は一種の魅力でもあったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...確かに、セント・ジョン・リヴァズは――假令(たとへ)その生活は清淨な、良心的な、眞劒なものであつても――まだ我々の測(はか)り得ぬあの、神の平和を見出してはゐないのだ、彼は碎けた偶像と、失はれた樂園に對する人知れぬ切(せつ)ない未練を持つてゐる私と同じくそれを見出してはゐないのだと思つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そうして撮影は一枚看板を除く総て都下舞踊界舞台撮影を以て第一人者とされている小山写真館主の極めて良心的な製作にかかる...
正岡容 「小説 圓朝 あとがき」
...心的なものであるとすれば...
三木清 「認識論」
...現代がそのために力闘している中心的な課題に向って演劇の光線を当てて眺めようとするようなエッセイの半かけらも...
三好十郎 「恐怖の季節」
...子どもたちを愛しつづけた良心的なわかい女教師が...
村山俊太郎 「石をしょわずに」
...――そういう良心的な専門家の評を聞いて...
山本周五郎 「青べか物語」
...――そういう良心的な専門家の評(うわさ)を聞いて...
山本周五郎 「青べか物語」
...空の雲へ向けていた放心的な眼にも明らかであった...
吉川英治 「三国志」
...「郁次郎、郁次郎」と、遠心的な、叫びを投げたり、うるんだ眼をして、訴えるように、星を見たり……...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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