...読者請う刮目(かつもく)してその時を待て」葉子は下くちびるをかみしめながらこの記事を読んだ...
有島武郎 「或る女」
...鶏(にわとり)が刮々(くわっくわっ)叫んで忙(あわ)てゝ遁(に)げる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...刮々(くゎくくゎく)云わしたら...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その結果こそは刮目に価するというべきでしょう」そういって軽く一揖すると...
久生十蘭 「魔都」
...しかも刮目(かつもく)に値するのは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...これは刮目に価するものであつたが...
牧野信一 「浪曼的時評」
...どうぞこれから刮目して御待ち下されん事を願います...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...わたくしは諸君と共に刮目して他年の成功を待たうとおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...古本大学刮目(こほんだいがくくわつもく)...
森鴎外 「大塩平八郎」
...今明日(こんみょうにち)の中(うち)には何等かの刮目(かつもく)すべき成果を挙げ来(きた)るべく信ぜられつつあり...
夢野久作 「暗黒公使」
...刮(か)っと、炬(きょ)のような眼で、信玄はにらみ下ろしている...
吉川英治 「上杉謙信」
...謙信は、ややしばし、うす眼をとじて、聞いていたが、彼が、その苦衷を長々と述べ終ると、初めて、刮(くわっ)と、瞼(まぶた)をひらいた...
吉川英治 「上杉謙信」
...「やかましいッ」刮然(かつぜん)たる柄(つか)の音...
吉川英治 「江戸三国志」
...刮目(かつもく)して待っているものです...
吉川英治 「三国志」
...範宴の将来に刮目(かつもく)しているのであった...
吉川英治 「親鸞」
...刮(かっ)と一瞬眼をみひらき...
吉川英治 「日本名婦伝」
...そして、刮(かっ)と、大きな眼(まなこ)を、そこにいた人影に向けて、「ああっ...
吉川英治 「源頼朝」
...刮目(かつもく)するものがあるにちがいない...
吉川英治 「山浦清麿」
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