...懐手(ふところで)をして二人の折衝を傍観する居心地の悪い立場にあった...
有島武郎 「親子」
...随分乗り心地の悪い駕籠であったが...
伊波普猷 「私の子供時分」
...堅い寝心地の悪い木のベッドよりも...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...客は居心地の悪い思いをする...
太宰治 「佳日」
...私は気力が衰えて、自分のがらんとした、居心地の悪い、厭気のさした部屋部屋がそら怖ろしいのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...狭いけれども居心地の悪いほど汚(よご)れた室(へや)ではなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...馴れるまでにはずいぶん着心地の悪い服でした...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...居心地の悪いことはないのだが...
久生十蘭 「キャラコさん」
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