...心丈夫なのであるが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...忽(たちま)ち心丈夫な気になってしまった...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...何となく心丈夫な気もする...
永井荷風 「ひかげの花」
...前途のことだけにいささか心丈夫なものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つは物数奇(ものずき)にせよ問題の要点だけは胸に畳み込んでおく方が心丈夫なので...
夏目漱石 「中味と形式」
...せめて保険へでも這入ってくれるとよっぽど心丈夫なんですけれども...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...成瀬屋にとってはこの上もない心丈夫なことだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...成瀬屋に取つては此の上もない心丈夫なことだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心丈夫なのだけれどと...
羽仁もと子 「女中訓」
...こんな心丈夫なことはございませんわ」急に気がついたように...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...安楽な心丈夫な感じが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...急に今までよりも心丈夫な気持になった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...今来ましたよというその声を聞いた時にはなんともいえぬ心丈夫な気がした...
宮城道雄 「耳の日記」
...幸健康も確らしくなって来て居るから又とない心丈夫な事である...
宮本百合子 「偶感」
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