...たちまち御前(ごぜん)なりしに心づき...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...ふと心づきて畫工の方を見やれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...長右衛門に心づき...
井上円了 「おばけの正体」
...俄(にわ)かに傍の連れに心づき...
海野十三 「雷」
...……ふと心づきて画工の方を見やれば...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...いたく震ひたるに心づきぬ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...どうやら妊娠と心づき...
江見水蔭 「備前天一坊」
...心におぼえあればさてはと心づき...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...突然自分が肉体的な鋭い痛苦と悦楽との頂天に達していることに心づき...
谷崎潤一郎 「鍵」
...ふと心づきて武男は涙(なんだ)を押しぬぐいつつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...(二階だと心づき仰ぎ見て)手前お蔦の阿魔だな...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...(五月一日)『宝船』第一巻第二号の召波(しょうは)句集小解(しょうかい)を読みて心づきし事一つ二つ紙子(かみこ)きて嫁が手利(てきき)をほゝゑみぬ「老情がよく現はれてゐる」との評なれど余はこの句は月並調に近き者と思ふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ようやくはま子も心づきて様子をさぐるに...
三宅花圃 「藪の鶯」
...これは心づきませんでしたから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かく心づきてみれば...
森鴎外 「文づかひ」
...悪阻(つはり)といふものならんと始めて心づきしは母なりき...
森鴎外 「舞姫」
...その為(な)しがたきに心づきても...
森鴎外 「舞姫」
...王もはじめて老人は賢こいものだということに心づき...
柳田国男 「母の手毬歌」
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