...こうまで徹底的に非道徳な態度をとつて安心しきつている人も見たことがなかつたのですつかり驚いてしまつた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...仕事も家族のことも徹底的に怠け...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...世間の奴等は一人々々徹底的に馬鹿で...
戸坂潤 「思想としての文学」
...(一九三五)3 警察機能警察が暴力団狩りを徹底的に遂行するということは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...徹底的に人を憎みきれない純良性から...
中里介山 「大菩薩峠」
...永遠者はこの世にとつては徹底的に超越的である...
波多野精一 「時と永遠」
...船長は徹底的に弾(ひ)くことができる楽器ではないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...その頃、大岡氏はあの「野火」を書かれていた最中か、あるいは書きあげられた直後か知れなかつたが、まだ復員の軍袴姿で、一夜、わたしの譯した「山師ボートラン」という映畫の日本語版を、徹底的に、かしやくなく添削して下さつたのである...
秘田余四郎 「字幕閑話」
...決して徹底的には解決できない悪癖であり...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ひとつの現実として現実の中にある人間が現実の中から現実を徹底的に自覚してゆく過程が哲学である...
三木清 「哲学入門」
...最も徹底的に主張することによって解放されるのは単なる物質のみではない...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...人間生活を圧し殺して来た圧迫を徹底的にとりのぞかなければなりません...
宮本百合子 「明日を創る」
...徹底的に洗いざらい追求されなきゃならん事だ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...事ある毎にそこを徹底的に洗うことに気がついた...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...況(いわ)んや老伯爵に到っては徹底的にペシャンコになってしまったらしい...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...徹底的に偉いといふのもまた間違ひになるのではないか...
吉川英治 「折々の記」
...徹底的に殲滅すべし」となす楊昂(ようこう)の説と...
吉川英治 「三国志」
...呉の脆弱面(ぜいじゃくめん)を徹底的に破砕すべく二次作戦を計っていたところだったのである...
吉川英治 「三国志」
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