...彼の喧嘩腰には、ついさっきまでのバドミントンの試合での勝ちを自慢する徴候があった...
...最近、咳が止まらず熱もあるなんて、風邪の徴候かもしれない...
...彼女が嘘をついているという徴候は、殆ど見受けられなかった...
...劣化した外壁や調子の悪い難しさは、建物老朽化の徴候だ...
...自己嫌悪最も著しい自己嫌悪の徴候はあらゆるものに(うそ)を見つけることである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...これは飲み過ぎた徴候である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...またさらにその徴候だに認めざりき...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...秋の徴候の最初の訪れだ」秋が訪れた時...
ヴァレリイ 坂口安吾訳 「〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ」
...脈には大して悪い徴候も見えなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...然(しか)し心(こゝろ)の苦痛(くつう)にて彼(かれ)の顏(かほ)に印(いん)せられた緻密(ちみつ)な徴候(ちようこう)は...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...……酒精中毒の徴候として...
種田山頭火 「其中日記」
...その徴候は見えなかったのである...
外村繁 「澪標」
...彼は胃弱で皮膚の色が淡黄色(たんこうしょく)を帯びて弾力のない不活溌(ふかっぱつ)な徴候をあらわしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...好ましい徴候があった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...目立った変化が友の心の病気の徴候にあらわれてきた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...扁理はその徴候をば単なる倦怠(けんたい)のそれと間違えながら...
堀辰雄 「聖家族」
...扁理はその徴候をば單なる倦怠のそれと間違へながら...
堀辰雄 「聖家族」
...啻に今まで何の徴候も前兆も現われていないばかりでなく今まで人間の観察し得た自然の法則の中の最も恒常的なるものの一つに正面から矛盾する地上における人間の不死に比べれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それだけですでにいい徴候だといってもよくはないのか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...破素された徴候か...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...同人の談話に現われたる予後の諸徴候に依りて推測し得べし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...過渡時代の徴候(ちょうこう)だという説もあるくらいですが……」「ヘエ――...
夢野久作 「一足お先に」
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