...彼の喧嘩腰には、ついさっきまでのバドミントンの試合での勝ちを自慢する徴候があった...
...最近、咳が止まらず熱もあるなんて、風邪の徴候かもしれない...
...彼女が嘘をついているという徴候は、殆ど見受けられなかった...
...劣化した外壁や調子の悪い難しさは、建物老朽化の徴候だ...
...マゾヒスムスなどの徴候は見えない...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...これは飲み過ぎた徴候である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...さればとて自己の意見を以てことごとく信憑(しんぴょう)すべからざるものと断念するもまた弱志病意の徴候なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...彼の病気の徴候について話し合ったり...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...それだけこのヒューマニズムの症状徴候は蔽うことが出来ぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...新しい徴候が続々と芽えつつある現在...
戸坂潤 「読書法」
...ちゃんと徴候があるんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...科学上よく知られ類別されてる熱性混迷のしだいに高まる徴候を見て取り得たであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」暴動は一局部のことと思われていた際に突然現われてきた各所の徴候...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それが致命的な病気の徴候だったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...啻に今まで何の徴候も前兆も現われていないばかりでなく今まで人間の観察し得た自然の法則の中の最も恒常的なるものの一つに正面から矛盾する地上における人間の不死に比べれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...うたがわしい徴候をあらわして死んだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それにつづいてもっと大きな変化がおこって来る潮先の徴候であった...
「朝の風」
...鍋山の転向を筆頭とする大腐敗の徴候は...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...多くの民主的批評家を我ながらぎごちなく感じさせているにちがいないさびつきの徴候は...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...それは妊娠の徴候があってのことであるという答えをした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その後の睡眠間に於ける夢遊状態の存在を指示しおれる一徴候と認め得べき理由あり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...雲間から晴れの徴候を見てとると...
横光利一 「夜の靴」
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