...じっと大殿油(おおとのあぶら)の火影(ほかげ)を御覧になると...
芥川龍之介 「邪宗門」
...一遍会って御覧になるお心持はないであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...猶(なお)よく此方様で調べて御覧になる方がよいが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それを考へて御覧になるが好い...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...道場を御覧になるならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお比較して御覧になると四方の空地は浅草の観音より帝大の構内が広くとも狭かろうはずはありません...
中里介山 「山道」
...あたしを御覧になるの...
夏目漱石 「明暗」
...四百七十三行を御覧になると分ります」「希臘語云々(うんぬん)はよした方がいい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その靄の向うを御覧になると海が広く見えてゐるのでございます...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...あのノラの芝居を御覧になる方は...
宮本百合子 「幸福について」
...この手紙は十日も経って御覧になるのですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かえった顔をお母さんはどんなに涙をたたえた眼で御覧になることでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...疑っていないのを御覧になると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一門子孫の繁栄を御覧になることによっても神の冥助(めいじょ)は忘られずに六条院は紫の女王(にょおう)も伴って御参詣あそばされるのであって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この寝殿を御覧になるにつけましてもお心を悲しみに動かすということはむだなことです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その人の顔を御覧になると理由もなく恥ずかしくお思われになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何か御覧になるようなものもあろうかと思いましたので一寸(ちょっと)お知らせに参りました...
森鴎外 「独身」
...鼻の使命とは?――懐疑と解釈のいろいろ鏡にうつる御自分の鼻を御覧になると...
夢野久作 「鼻の表現」
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