...御目通りがしたい...
芥川龍之介 「忠義」
...改めてその方に御目通りゆるされるぞ」「うへえ――」半田屋九兵衛思わず畳へ額をすり付けた...
江見水蔭 「備前天一坊」
...この間も、御目通りをして、『三兵答古知幾(さんぺいとうこちき)』を拝借して退って来ると、御座敷番の貴島太郎兵衛が、何を持っているか――突きつけてやると、又、重豪公の二の舞を、何故、貴公達諫めんかと、こうじゃ」「斉彬公を外国方にしようとする幕府の方針を、彼奴らは、木曾川治水で、金を費わされたのと同じに見ている、調所さえ、そうじゃものなあ」小太郎は、顔を、心もち赤くして、静かにいった...
直木三十五 「南国太平記」
...つまらんことに、青筋を立ててのう」と、いった時「名越左源太、御目通りに」と、襖の外で、取次がいった...
直木三十五 「南国太平記」
...「益満休之助、御目通りを」と、襖外で声がした...
直木三十五 「南国太平記」
...油障子の下に久々にて御目通り...
直木三十五 「南国太平記」
...今から主君昭公に御目通りさせては如何...
中島敦 「牛人」
...もはや直接君公に御目通りしていますよ...
中島敦 「牛人」
...何よりもまず衣服を改めて殿に御目通りを願うと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...この北と申す姪(めひ)が御目通りいたしたいと申します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この北と申す姪(めい)が御目通りいたしたいと申します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...用人正木吾平に會つて殿樣に御目通りを願ひ出ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大旦那が御目通りにて始めよりの事を申...
樋口一葉 「大つごもり」
...大旦那が御目通りにて始めよりの事を申...
樋口一葉 「大つごもり」
...中々の御目通りに絶かね參らする事のつらければ...
一葉 「暗夜」
...是非とも御目通りいたさせたい人間を拾いましたで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
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