...空腹(くうふく)で敏感になつたあいつの鼻面(はなづら)がむなしく秣槽(まぐさをけ)の上で...
伊東静雄 「詩集夏花」
...早くから中央の進展と敏感に触れ合っていたわけで...
太宰治 「惜別」
...マア坊は敏感に察して...
太宰治 「パンドラの匣」
...そういうことのないようにするためには弓がきわめて敏感に弦の振動状態に反応して...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...私は敏感にそれを感じ...
外村繁 「澪標」
...龜井町の甲子(きね)屋六兵衞の名が敏感に響きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...軽い嫉妬に敏感になって居る英子嬢ならずとも...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...一寸した物音にも敏感になって...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...あまりこちらが敏感に察するのはよくないと思いつつ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...嵐が宿っているのか? お前たちの全身は敏感に聴耳をたてているのか? 天上からの懐かしい歌声を聞きつけると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...或は何かの理由で恋愛的雰囲気に対して非常に敏感になっているとき...
宮本百合子 「愛は神秘な修道場」
...彼女がそこにいちばん敏感に反応するためのいつもの癖にすぎなかった...
山川方夫 「愛のごとく」
...しかも聴覚がまた甚だしく敏感になつて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...極めて敏感に恐怖をもつて激しく揺れた...
横光利一 「マルクスの審判」
...矢代は外国へ来て以来金銭の運行には前よりはるかに敏感になったが...
横光利一 「旅愁」
...敏感にそれを感受するので...
吉川英治 「新書太閤記」
...敏感に知っていた...
吉川英治 「親鸞」
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