...これがかえってモルトケをして時代性を参謀本部の人々よりも敏感に感受せしめたらしい...
石原莞爾 「戦争史大観」
...赤外線に対し非常に敏感にできるためである...
海野十三 「火星探険」
...潜在意識が敏感にも告げ知らせたのだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...また寒い暑いも人よりも一倍敏感に感じなければならない...
田山録弥 「谷合の碧い空」
...そして絵をかいていない時でもこういう事に対して著しく敏感になって来るのに気がついた...
寺田寅彦 「自画像」
...病気のためにいっそう著しく病的に敏感になっていたように思う...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...私は敏感にそれを感じ...
外村繁 「澪標」
...かなり敏感に伝えられるところの...
中里介山 「大菩薩峠」
...敏感になって居た自分の耳は...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...ひどく敏感になつて...
原民喜 「飢ゑ」
...彼は教師の顔色からそれが怒りだす気持でないのを敏感に見て取ると...
本庄陸男 「白い壁」
...敏感に利用している...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...職業人としての食ってゆける面へだけ敏感になるのですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何か精神が敏感に耳ざとくなっているということですし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あのときのことを忘れないのだろう、歩いていてみかけると、田を隔てた向うの道からでも鄭重(ていちょう)に挨拶するし、小屋のまわりでなにかしているようなときにも、菊千代が通りかかると必ず、敏感に気づいて、頭を低く下げて黙礼した...
山本周五郎 「菊千代抄」
...ふしぎなほど敏感にわかるのです...
山本周五郎 「失蝶記」
...それから間もなく反対に軽部の眼がまた激しく私の動作に敏感になって来て仕事場にいるときは殆ど私から眼を放さなくなったのを感じ出した...
横光利一 「機械」
...」千鶴子は矢代と幸子との間にあった昨夜の不明瞭な喰い違いの様子も敏感に察したらしく...
横光利一 「旅愁」
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