...御存じの風来者でありますけれども...
泉鏡花 「婦系図」
...『それだけの大罪を犯しても刑務所へは行かなかったのですか?』『大奥様の外はどなたも御存じございませんもの』『夫人はそれをどなたにもお打ち開けにならなかったんですか?』『お身のお耻(はじ)...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...長生することも御存じでしょう...
田中貢太郎 「北斗と南斗星」
...すでにあなた方も御存じの通り...
谷譲次 「踊る地平線」
...少しもそんなことは御存じなかつた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...ひとり殘つてゐらつした姉の姫宮――御存じでゐらつしやいませうが...
田山花袋 「道綱の母」
...あんたは何も御存じなしだが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あなたは御存じないでしょうが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「田島さんとの縁談、御存じですね...
豊島与志雄 「自由人」
...西洋で行われている最新の蒸気車というものを御存じはあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...素晴らしい顔は皆様も御存じでしょう...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...あれを御存じとは」何の事やら判りませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御存じないはずで」「揚足(あげあし)を取るな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺は御存じの通り岡っ引だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...子孫のために遺して置いたといふ言ひ傳へは御存じでせうな」「私は加納屋の惣領だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...去年の春不縁になつて里に戻つて居ることは親分も御存じですね」「そんな事があつた相だな」「あの姉娘のお柳といふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...考えて見たらこの茶の間のたたずまいは詳しく御存じないわけね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...作法を御存じなかったのだろうから...
山本周五郎 「いさましい話」
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