...御仁体が、御仁体なり、この娘(こ)が恥かしがって、お止しよ、お止しよ、と申しますから、何をなさる、と口まで出ましたのを堪(こら)えていたのでござりますよ...
泉鏡花 「婦系図」
...つくづくと後世(ごせ)のほども案じられてなりませぬわい」「どうやら床しい御仁体と見受け申したが...
田中貢太郎 「轆轤首」
...こんな場所へは滅多にいらっしゃりそうもない御仁体(ごじんてい)でしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...作家の魂という仮想なしに御仁体(ごじんてい)に直面してゆくことは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...御仁体(ごにんてい)をも弁(わきま)えませず...
夢野久作 「斬られたさに」
...彼(か)の御仁体を見奉(みたてまつ)るに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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