...後刻電話をするつもりです...
...後刻お礼の手紙を出します...
...後刻詳細をお知らせいたします...
...私たちは後刻再度会議を開催しましょう...
...後刻の変更があれば連絡するよう言われました...
...何(いづ)れ後刻(あと)でお話しようと思つて...
石川啄木 「足跡」
...後刻(あと)で誰かに届けさせますよ...
石川啄木 「鳥影」
...後刻(のち)に来て一所に寝てやる...
泉鏡花 「活人形」
...後刻自宅へ引取ってみると...
海野十三 「蠅男」
...後刻プロントジールの注射もするように「水戸ちゃん」に命じた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もっと委(くわ)しい話を聞かしてくれ」山崎譲は後刻を約して...
中里介山 「大菩薩峠」
...事の光景が、船中一同に呑込めない、追って後刻、七兵衛から説明されたらわかることに相違ないが、それだけでは、いかにも合点がなり難いことに思っていると、早くもマストの頂上に登りつめていた清澄の茂太郎が、高らかに歌い出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝飯(あさはん)がすゝまずば後刻(のちかた)に鮨(やすけ)でも誂(あつら)へようか...
樋口一葉 「たけくらべ」
...腹も立たずか言譯しながら後刻(のち)に後刻にと行過るあとを...
樋口一葉 「にごりえ」
...すると後刻、総督から丁寧なお礼状が来て、マダム三浦の御厚意に対して感謝の言葉を知らない程有難い...
三浦環 「お蝶夫人」
...そちらへも後刻伺うつもりです」と源氏は惟光に言わせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見当ったら持って来い」「後刻...
吉川英治 「上杉謙信」
...「――後刻、大炊(おおい)どのよりも充分承りおきますが、そも、その御秘策とは、いかなるものでありましょうか、一言、仰せ聞かせ下されば、われわれ老将も、死に場所の目あてに、心やすく打ち立たれますが……」すると、勝頼は、「ここで、他言はならぬ」と、左右の者を見ながら拒んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ではなお刻々の状況は、後刻、使者をもって」と、中川、高山は立ち去った...
吉川英治 「新書太閤記」
...こう呟くと、早や腰を立て、「――では、後刻」と、陣幕を払って出たが、後から送って来る利家をふり向いて、「おそらく、生きての再会はなかろうが、玄蕃允も、おめおめは死なぬ所存でおざる...
吉川英治 「新書太閤記」
...「何九叔、および果物売りの哥(うんか)」「へえい」「無罪であるぞ」「ありがとう存じまする」「ただし、後刻、説諭(せつゆ)申しつける...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ぶしつけな申し条、きっと、父として後刻、懲(こ)らしめまするゆえ、平(ひら)にお宥(ゆる)し置き下さりますよう」家光は、許すとも許さぬともいわず、しばらく黙然としていたが、但馬守の老(お)いの白髪(しらが)を見ると、不愍(ふびん)を感じたのであろう、「目触りじゃ...
吉川英治 「柳生月影抄」
...左近将監は、厳(おごそ)かに、「今日、処刑するはずの塙郁次郎、吟味不充分のかどあるによって、証拠がためとして、百日の延期を命じる」と、ことば短く言い渡して、「追って、くわしくは、上様(うえさま)のご印可をいただいて、後刻、公(おおやけ)の書状をもって当所へお達しするであろう」そう言って、すぐに、ひき揚げてしまった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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