...「あなたもあんまりわからない……」といいながら今度は葉子のほうから倉地の膝(ひざ)に後ろ向きにもたれかかった...
有島武郎 「或る女」
...そしてあなたは……貞(さあ)ちゃんも古藤さんの所に行ってお相手をしておいで……」「僕(ぼく)は倉地さんにあって来ます」突然後ろ向きの古藤は畳に片手をついて肩越しに向き返りながらこういった...
有島武郎 「或る女」
...清三は後ろ向きになった母親の小さい丸髷(まるまげ)にこのごろ白髪(しらが)の多くなったのを見て...
田山花袋 「田舎教師」
...後ろ向きになって前に火鉢を置いて当るのじゃという...
夏目漱石 「正岡子規」
...後ろ向きになって人を突き殺す奴はないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後ろ向きになって人を刺す者はないと言って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後ろ向きになつて入つて來た足跡ですよ」「何んだと?」寺本金之丞はきつとなりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろ向きになって手を洗ってる――」「…………」「松次郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お才さんは窓に後ろ向きに凭(もた)れて居た筈だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これが後ろ向きに置かれているのである...
久生十蘭 「魔都」
...登る時と同じように風の上に寝て後ろ向きに下りねばならない...
松濤明 「春の遠山入り」
...熊野詣りの亡者あるいは逆立ち後ろ向き...
南方熊楠 「十二支考」
...ラカジヴ島の物だろうとて妖巫の足後ろ向きたる像を出す...
南方熊楠 「十二支考」
...後ろ向きになって...
吉川英治 「江戸三国志」
...流言(るげん)にすぎぬ」尊氏は後ろ向きをしなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...ふて寝とあるからには後ろ向き...
吉川英治 「新・水滸伝」
...後ろ向きに腰かけて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――老爺(おやじ)は後ろ向きのまま今...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??