...家の前には人力車(じんりきしゃ)が三台後ろ向きに止まっている...
芥川龍之介 「浅草公園」
...葉子は今後ろ向きになった田川夫人の肩の様子を一目見たばかりで...
有島武郎 「或る女」
...後ろ向きに店の隅に立って...
有島武郎 「星座」
...お鳥が二人を少し離れて後ろ向きになつてゐるのを横目に見た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人物の年輩は嘗(かつ)て帝展に出品した後ろ向きに立った年増の婦人を想い浮かべた...
上村松園 「画道と女性」
...廻転椅子がくるりと後ろ向きになっているところを見ると...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...母親は小川で後ろ向きになってせっせと何か物を洗っていた...
田山花袋 「田舎教師」
...後ろ向きになって...
豊島与志雄 「黒点」
...」腑に落ちた様子で――何が腑に落ちたのか?――晴れやかな笑みをもらして、後ろ向きに、また彼の膝にとび乗って、伸びをしたものだ...
豊島与志雄 「女客一週間」
...後ろ向きに腰をかけると...
長與善郎 「青銅の基督」
...後ろ向きになつて入つて來た足跡ですよ」「何んだと?」寺本金之丞はきつとなりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろ向きになって手を洗ってる――」「…………」「松次郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その一人は急にくるりと後ろ向きになって...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...それで後ろ向きになるやいなや...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...白髪の母の影が後ろ向きに腰かけていた...
吉川英治 「三国志」
...後ろ向きにつッ立っていたのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...流言(るげん)にすぎぬ」尊氏は後ろ向きをしなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...後ろ向きに釜の湯を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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