...南側には紫宸殿(ししんでん)の後ろ側の板戸がありました...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...この病気の蔓延した場所の両方の端にある、向かい側、後ろ側、同じ列の家々ではコレラが起きなかった...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...おもしろし雪にやならん冬の雨――」「やはり、あらたのしというのが、この場の気分には合っているようです」「和歌の方ではどうでしょう、こういったような気分と情味を現わしたものがございましょうか」「これは和歌のものじゃありませんね、やっぱり、山の宿の温泉というようなものは俳諧のものですよ」「一茶の句に、我が家はまるめた雪のうしろかな――というのが一茶らしくって、いかにも面白いが、拙者はこのうしろかなを、後ろ側としたら、いっそう実感的で面白いと思うんでがすよ」「そうか知らんな」「蕪村のは一句一句がみんな絵になっていますが――宿かせと刀投げ出す吹雪かな――なぞは実景ですね、ことにこの白骨の冬籠(ふゆごも)りの宿を預っているわれわれにしてみると、絵でもあり、実感でもあります、ついこの間の仏頂寺なにがしと名乗るさむらいなんぞは、まさにそれでしたね」「なるほど――どうも気紛れなものでしてな、こんな山奥の冬籠りへ、まさかと思っていると、入りかわり立ちかわり相応の客が来るのが不思議ですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...其處にも傷がある筈だが」「さう言へば後ろ側に傷らしいものがありますね」「ところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家の後ろ側の処に橋の一部分が見えて居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...按摩は客の後ろ側よりその脚を揉(も)んで居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...後ろ側のふくら脛の線と外光とのきれめに...
室生犀星 「末野女」
...その人のそばを離れて後ろ側の吊り皮にかわっちゃったの...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...後ろ側についていて...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...会下山の後ろ側には...
吉川英治 「私本太平記」
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