...待ってましたという調子で...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...待ってましたとばかりに...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...女子衆(おなごしゅ)に口止めしといて待ってましたら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...待ってましたとばかり...
中里介山 「大菩薩峠」
...待ってましたと言わぬばかり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...待ってましたぜ」飛付くような調子...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やあ、待ってました、さあさあ、こちらへ、と呂律(ろれつ)もあやしい口調で、女ども、酒をどんどんはこべ、と阿部は自分の前のコップをとり、さあ、大きいので行こう、と彦太郎の眼の前につき出した...
火野葦平 「糞尿譚」
...片岡千恵蔵へ電話すると、待ってましたと、箕浦勝人と一緒にやって来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...待ってました色男」とお酒の勢いで声を掛けた...
正岡容 「寄席」
...待ってましたと、大忙(おおいそ)ぎで下女に布を持ち来らしめ、度(さし)に掛かろうとすると、不思議や小便たちまち催して、忍ぶべうもあらず、これは堪(たま)らぬ布が沾(ぬれ)ると、庭へ飛び下りて身を屈(かが)むる、この時遅くかの時早く、行(ゆく)尿(しし)の流れは臭くして、しかも尋常の水にあらず、淀(よど)みに浮ぶ泡沫(うたかた)は、かつ消えかつ結びて、暫時(しばし)も停(とど)まる事なし、かの「五月雨(さみだれ)に年中の雨降り尽くし」と吟(よ)んだ通り、大声々驟雨(ゆうだち)の井を倒(さかさ)にするごとく、小声切々時雨(しぐれ)の落葉を打つがごとく、とうとう一の小河を成して現存すとは、天晴(あっぱれ)な吹きぶりじゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...待ってましたと頂戴(ちょうだい)しおわると...
南方熊楠 「十二支考」
...待ってましたじゃ...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...T「助太刀致す!」と待ってました...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...「おう待ってました...
山本周五郎 「桑の木物語」
...その意気で善公のところへ押しかけるか」「待ってました」と伴れの男が云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...待ってましたというところをさらさらと平々淡々...
山本笑月 「明治世相百話」
...これこそ本当に待ってました...
山本笑月 「明治世相百話」
...短命二郎の阮小五(げんしょうご)などは、感激のあまり、自身の首すじを平手で叩いて、「待ってました...
吉川英治 「新・水滸伝」
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