...待ち合せる恋人がそこまで来たのも知らずにおった...
伊藤左千夫 「春の潮」
...一等待合室へ顔を出した待受(まちうけ)の三人衆...
薄田泣菫 「茶話」
...彼はそこに待ち伏せてる危険の脅威を重々しく身に感じていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたくしを雪の中に待たせて置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...多少気長に待っていてもらいさえすればよろしい――その打合せはおたがいによく届いていましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...駕籠(かご)が二梃――」「待ちなよ八...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「御用ッ」縁側で待機していた八五郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...待つ――十一時になっても...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私はお前たちに招待されたので...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...なるほど君のいつた通りおもしろく夜の更けるのも忘れたよとばかりに僕に握手を求められるであらうとさへ秘かに期待してゐる次第である...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...必ず理のある我輩の言に耳を傾ける事がないでもなかろう事を期待している...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「私は待っているのだ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...絶待に無用なりとするとの差である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「君がいひなづけの妻の待ちてやあるらむ...
森鴎外 「文づかひ」
...それが折角(せっかく)歓待を受けているのに...
柳田国男 「海上の道」
...お待たせした」と...
吉川英治 「私本太平記」
...備中(びっちゅう)から引っ返した秀吉を待って...
吉川英治 「新書太閤記」
...二階へ上がって待っています」美艶香(びえんこう)の薫(かお)りが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索