...待ち兼ねていた鑑識課の指紋係が...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...明智はそれを待ちかねていたように...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...馬場は紺飛白(こんがすり)の単衣(ひとえ)に小倉の袴(はかま)という維新風俗で赤毛氈の縁台に腰かけて私を待っていた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...それが近所の待合に貰はれて...
徳田秋声 「チビの魂」
...私も窃かにそれを期待していたのではないか...
外村繁 「澪標」
...向う様もさぞ待っておいでなさるでしょうけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...遅々たる夜明けを待ちかねてしたくする...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...私の許婚(いいなずけ)が事の成行きを待っているんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...小間使いに私の娘達は出掛けたかどうか尋ねてからだがな……私は道で彼女達を待つんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...興味の湧いて来るのを待つてゐて...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...コノ仕事も遂げねばならぬと期待し...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...樹上に逃げ上るとこの虎極めて気長くその下で七日まで待ち通した...
南方熊楠 「十二支考」
...カボチャの大きくなるのが待ちきれずにボールほどのやつをもぎとつて喰つたこともある...
宮地嘉六 「老残」
...こうやって立って待っていたところで...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...殆んど客の接待をするかのようにゆき届いていた...
山本周五郎 「落ち梅記」
...下の土室(あなぐら)にて待兼ねたる黄駝の喜びは云ふも更なり...
夢野久作 「白くれない」
...予が期待しているのは...
吉川英治 「三国志」
...ゆえに、ご辺をもって、道に待たしめ、曹操の首を挙げることは、まことに嚢(ふくろ)の物を取るようなものだが、ただ孔明の危ぶむところは、今いうた一点にある...
吉川英治 「三国志」
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