...毎日待つてゐるのは...
種田山頭火 「其中日記」
...箸を持ってちゃんと待っているのよ...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...更に来年の夏を待って再挙を計るはずだという...
寺田寅彦 「話の種」
...気長に好機を待つことにした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...期待していた喜びを少しも感じなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お父さんは……と私の帰りを待ってるのだ...
豊島与志雄 「待つ者」
...破笠子の口添を待ちわれは今夕(こんせき)図(はか)らず拝顔の望を達し面目(めんもく)この上なき旨申述ぶる中にも万一先生よりわが学歴その他の事につきて親しく問はるることあらば何と答へんかなぞ宛(さなが)ら警察署へ鑑札受けに行きし芸者の如く独り胸のみ痛めけるが...
永井荷風 「書かでもの記」
...その翌日の暮るるを待ち兼ねて集まらないということはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...しばらく待(ま)ち合(あは)せてゐたが...
夏目漱石 「門」
...「まあ待ち給へ...
南部修太郎 「霧の夜に」
...妙技の種を知っていると期待しましたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...人の底から浮き上る時間を待たねばならなかった...
横光利一 「上海」
...待て」とばかり駆け散らして行く...
吉川英治 「江戸三国志」
...「待てッ」と七は...
吉川英治 「銀河まつり」
...待て!」飛(と)びついていった竹童と...
吉川英治 「神州天馬侠」
...次の諜報(ちょうほう)を待った...
吉川英治 「新書太閤記」
...おまえが待ちこがれていた押司(おうし)さまにお会いしたから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかも流罪人の筆だ! 奇っ怪しごく」彼は手を鳴らして、女中、帳場を呼びつけ、これを壁書きした客の年齢人相などを問いただし、そして「城県人宋江作(うんじょうけんのひとそうこうつくる)」の署名も写(うつ)しとって、晩を待った...
吉川英治 「新・水滸伝」
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