...梟が驚いたような目をして」山田が無遠慮に諧謔を期待する顔付でたずねた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それじゃ、ひとりで旅行しようと思って、それでも、最後の五分まで、待ってみる...
太宰治 「雌に就いて」
...待ちうけてゐる手紙が来ない...
種田山頭火 「其中日記」
...墨をよこさなければ帰りに待伏せすると威(おど)かされ...
寺田寅彦 「鷹を貰い損なった話」
...品物の届く時刻を待ちかねて門の外へ幾度か見に出たりした...
寺田寅彦 「蓄音機」
...君と僕とを一緒に方家へ招待さした策源地は...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...(しっかり、そいつを握って、暫く、待っていろ...
直木三十五 「南国太平記」
...「待ちな――」と言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...八月下旬に待望のこの処女地を訪ねた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...見張の役人それぞれ床机(しょうぎ)によって時刻を待ちます...
野村胡堂 「十字架観音」
...いづれ許す氣で時節を待つてゐるうち...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仲間はじっとして待ってるものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...東京堂書店で山田伸吉と待ち合せ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お待ちにならないでください」チャレンジャー夫人は言葉通りにとった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...私からさうした事を挑むのを不安がちに期待してゐるやうにも思はれた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...斧田さんでなければつなさんか誰か」「まあ待って下さい」斧田又平が云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...期待と哀願の色をこめて...
山本周五郎 「夕靄の中」
...待ってくれい...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索