...殘る一つは日毎に電車にて往復する時間に候...
石川啄木 「一日中の樂しき時刻」
...高橋農場から二夜以上の野宿をして往復することが出来て...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...その丸薬を求めに五里の路を往復するのが...
太宰治 「惜別」
...湖心の方へ往復する汽船が煙を吐いて靜かに滑つてゆくのも見える...
近松秋江 「湖光島影」
...日がえりに往復することもあった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...冬服の気温から単衣一枚の気温に至る間を、幾度も往復する...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...五里の道を日に三度も往復するのを...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...彼ウェルズは一瞬にして数十万年を往復する器械を書き...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...省線(しょうせん)電車の往復するのが能(よ)く見える硝子窓(ガラスまど)の上には「天佑平八郎書(てんゆうへいはちろうしょ)」とした額を掲げ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...一方は浦安の方へ往復するようになった...
永井荷風 「放水路」
...また西新井(にしあらい)の大師(だいし)と王子(おうじ)の間を往復する乗合自動車とが互に行き交(ちが)っている...
永井荷風 「放水路」
...しばしば横須賀に往復する時分...
中里介山 「大菩薩峠」
...この人は砂川の村から青梅(おうめ)の町まで約四里の道を毎日毎日降っても照っても荷車にカマスを積んで往復する...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...稍暑い日に女は蝙蝠傘を翳していつでも同じ時刻に学校の前を往復するのであつた...
長塚節 「隣室の客」
...毎日下町まで往復するのは何でもなかつたので...
正宗白鳥 「水不足」
...僕が小菅へ往復する人力車を留めて...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...山治と満信を往復するので...
山本周五郎 「思い違い物語」
...中通りを三往復すると...
山本周五郎 「季節のない街」
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