...鉱山の取締がないのに鉱山に往復する旅費を渡すというは如何である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...四回この舗石の上を往復すると...
添田唖蝉坊 「乞はない乞食」
...高橋農場から二夜以上の野宿をして往復することが出来て...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...渡頭(わたしば)の船頭小屋の傍を往復するたびに...
田中貢太郎 「雪女」
...仕事部屋へ往復する途中に待ち合わす場所があるらしく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...宿駅と宿駅との間を往復する乗合馬車...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...いよいよ底の所ではただわずかに直線の上を往復する運動になってしまいます...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...最近よく往復することになった横須賀(よこすか)行きのこの列車は...
徳田秋声 「仮装人物」
...私は永代橋を渡る時活動するこの河口(かわぐち)の光景に接するやドオデエがセエン河を往復する荷船の生活を描いた可憐(かれん)なる彼(か)の『ラ・ニベルネエズ』の一小篇を思出すのである...
永井荷風 「日和下駄」
...雷門までの遠道を往復するようになって再び之を行うことにした...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...乗鞍の山へ平気で往復する――そんなことがあるものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...稍暑い日に女は蝙蝠傘を翳していつでも同じ時刻に学校の前を往復するのであつた...
長塚節 「隣室の客」
...鉱山へ往復する人々も落ち合っては...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...後者は季節には一日八回往復するけれども...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...半円を描いて往復することができました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...二人の間を往復する...
火野葦平 「花と龍」
...伊東線で往復する日がまゝ多い...
吉川英治 「折々の記」
...こっそりと往復することが出来るのでした...
蘭郁二郎 「足の裏」
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