...高橋農場から二夜以上の野宿をして往復することが出来て...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...たまに一日往復するさえこんなに大儀であるのにと思うと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一日おきに一と月の間あれで往復するとなれば...
谷崎潤一郎 「途上」
...東海道を往復する毎に...
近松秋江 「湖光島影」
...東海道を往復するのに...
寺田寅彦 「伊吹山の句について」
...その上に一抹の海青く汽船の往復する見ゆ...
寺田寅彦 「東上記」
...椅子(いす)に腰かけたままじっと耳をすまして楽器と天井の間に往復する音波の反響(リヴァーベレーション)に聞き入っていた瞬間の姿である...
寺田寅彦 「二十四年前」
...毎日、往復するのには、あまり愉しい道とは言い難い...
外村繁 「落日の光景」
...私は永代橋を渡る時活動するこの河口(かわぐち)の光景に接するやドオデエがセエン河を往復する荷船の生活を描いた可憐(かれん)なる彼(か)の『ラ・ニベルネエズ』の一小篇を思出すのである...
永井荷風 「日和下駄」
...また西新井(にしあらい)の大師(だいし)と王子(おうじ)の間を往復する乗合自動車とが互に行き交(ちが)っている...
永井荷風 「放水路」
...鉱山へ往復する人々も落ち合っては...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ロケットは何百遍も往復する必要があるのに...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...とうとうこの間を歩いて往復することにした...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...九十日から百日ぐらいかかって徒歩で往復するのだが...
久生十蘭 「南極記」
...一向堀田は挑んで来る様子もなく頻繁と森野の傍らを香水の風を煽りながら往復するばかりだつた...
牧野信一 「街角」
...田と廐との間を幾度となく往復することを「まねっくる」などというのと源は同じであり...
柳田国男 「故郷七十年」
...こっそりと往復することが出来るのでした...
蘭郁二郎 「足の裏」
...誰かに最初教へて貰つた一すぢ道を眞直ぐに往復するほか...
若山牧水 「樹木とその葉」
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