...海と市場とを往復するのであるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...殘る一つは日毎に電車にて往復する時間に候...
石川啄木 「一日中の樂しき時刻」
...――まめな彼は早速和作との間に二三度音信を往復すると...
犬養健 「朧夜」
...鹽釜氣仙沼間を往復する汽船は...
大町桂月 「金華山」
...その後大学生時代に神戸(こうべ)と郷里との間を往復する汽船の中でいつも粗悪な平円盤レコードの音に悩まされた印象がかなり強く残っている...
寺田寅彦 「蓄音機」
...いよいよ底の所ではただわずかに直線の上を往復する運動になってしまいます...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...椅子(いす)に腰かけたままじっと耳をすまして楽器と天井の間に往復する音波の反響(リヴァーベレーション)に聞き入っていた瞬間の姿である...
寺田寅彦 「二十四年前」
...これに対して日比谷公園と芝公園との間を数回往復する程度のスケールなのだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...冬服の気温から単衣一枚の気温に至る間を、幾度も往復する...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...しかし電車と自動車の往復する堀端は...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...ロケットは何百遍も往復する必要があるのに...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...三十回くらい往復すると...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...そこと宿(しゆく)との間を往復するやうになつた...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...あわただしげに往復する鼾が...
山川方夫 「演技の果て」
...木挽町と平河町を毎日往復するだけでも相当こたえたが...
山本周五郎 「末っ子」
...山道を越見岳の登り口まで往復する予定で...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...其他(そのた)を「田舎(ゐなか)」と称して恰(あたか)も東京から千葉や埼玉へ出掛ける位の心持で便船(びんせん)毎(ごと)に其(それ)等の遠国(ゑんごく)へ往復する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...誰かに最初教へて貰つた一すぢ道を眞直ぐに往復するほか...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索