...往き来できないようになっていたのに...
梅崎春生 「黄色い日日」
...紀州街道に沿つてゐて皮肉にも住吉堺あたりの物持が自動車で往き来するので...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...もっと親密に往き来をし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...波多野未亡人は忙しそうに往き来していた...
豊島与志雄 「塩花」
...垣根を跨ぎ越して往き来してみると...
豊島与志雄 「絶縁体」
...その往き来で、神社の中はぱっと花が咲いたように見え、なお、飴や玩具類の屋台店が立ち並び、風もないのに風車はくるくる廻り、風船玉はふわりと宙に浮び、あたりに香りが漂っている...
豊島与志雄 「母親」
...往き来の人々の顔が...
豊島与志雄 「慾」
...往き来はならんと」郷太郎もさすがに予想外のようでしたが...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...割りに往き来の多い航路なのにも係らず...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...相当人の往き来があるが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その朱塗の籠のなかで往き来し...
室生犀星 「後の日の童子」
...この交わりの目的は、ただ親密になり、往き来をし、語りあうことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いく薬求めし甲斐もなかりけり常盤の島を往き来りつつというのであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...何年にも往き来をしないけれども...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...往き来に三日はかかるのが毎年の例になっている...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ふしぎに安倍とは往き来がないので...
山本周五郎 「山彦乙女」
...一里半向うの漁村とこの村との間より往き来をせず...
横光利一 「夜の靴」
...何か往き来の人影が邪魔に映(さ)す...
吉川英治 「私本太平記」
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