...往き来(き)しているのである...
太宰治 「リイズ」
...もっと親密に往き来をし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...時々電車などで顔を合わす外には往き来したこともなかったけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...恒吉は両方を往き来しました...
豊島与志雄 「崖下の池」
...垣根を跨ぎ越して往き来してみると...
豊島与志雄 「絶縁体」
...二三度その前を往き来した...
豊島与志雄 「反抗」
...伊折の村と往き来する...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...須崎と高知との間を何回も往き来して...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...こつちの村へ往き来してゐる船頭達の間にこんな唄が謡(うた)はれるやうになりました...
野口雨情 「虹の橋」
...いま彼が囚われて生贄として立っている四つの壁の間を往き来して...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...人の往き来は一層繁く...
水野仙子 「散歩」
...この交わりの目的は、ただ親密になり、往き来をし、語りあうことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...往き来のほとんどない寒村である...
柳宗悦 「日田の皿山」
...お互の間に往き来がない...
柳田国男 「故郷七十年」
...それまでは男女の往き来もないというくらいきびしいのが...
柳田国男 「故郷七十年」
...「……往き来の旅人を...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...往き来の人がちらほらみえはじめ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...以後も長年親類同様に往き来していたが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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