...もっと親密に往き来をし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...往き来する友だちもなかったようでしたし...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...親しく往き来してた二人ではあるがいつしか疎遠になっていた...
豊島与志雄 「裸木」
...彼は二三度その前を往き来して...
豊島与志雄 「反抗」
...しきりなしに往き来した...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...包をかかえて帰りをいそぐ女給らしい女の往き来もまだ途絶えずにいる...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
......
野口雨情 「沙上の夢」
...こつちの村へ往き来してゐる船頭達の間にこんな唄が謡(うた)はれるやうになりました...
野口雨情 「虹の橋」
...往き来はならんと」郷太郎もさすがに予想外のようでしたが...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...いま彼が囚われて生贄として立っている四つの壁の間を往き来して...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...こし方を見渡せばこゝぞ桟のあとゝ思しきも今は石を積みかためれば固より往き来の煩ひもなく只蔦かつらの力がましく這ひ纒はれるばかりぞ古の俤なるべき...
正岡子規 「かけはしの記」
...人の往き来で市日と知れた...
柳宗悦 「全羅紀行」
...街は人の往き来が多かった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...母と父の膝を往き来しながら上機嫌にはしゃぎ飾り物の団子(だんご)をたべるのだと...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...――おまいりをする往き来には河岸を通って...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ごく稀(まれ)にしか往き来がなかった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...以後も長年親類同様に往き来していたが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...緑の葉の間を楽しそうに往き来する...
和辻哲郎 「樹の根」
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