...さて姫と媼とを急がせつゝ共にボルゲエゼの館に往きぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...少しなりともこの世の中を善くして往きたいです...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...ただ庭つづきの猫の額ほどの圃を幾度か往き戻りしながら...
薄田泣菫 「独楽園」
...其兎に教え給わく今とく此水門(ミナト)に往きて...
高木敏雄 「比較神話学」
...これも往きつ戻りつホームを散歩しているのと擦れ違う...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...往きましょう」路(みち)の上が急に暗くなって来た...
田中貢太郎 「蟇の血」
...そして、寺の本堂へ往き、客堂へあがって斎(とき)を喫(く)い、寺への布施もすんだので山をおりた...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...一週間ほど帰らんいうてお往きやして...
近松秋江 「狂乱」
...ヘルマンは人のいない邸の近くを往きつ戻りつしていたが...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そのときの往きか帰りの電車の中だったとおもう...
堀辰雄 「花を持てる女」
...祭や物詣(ものもうで)などにその少女が珍らしがって往きたそうにしているので...
堀辰雄 「ほととぎす」
...衆と同じく往き観て諸人に語る...
南方熊楠 「十二支考」
...驢の鞍と※(はなかわ)を造り往きて白樹下に坐す...
南方熊楠 「十二支考」
...顛倒して悶死した処へ往き会わせたアラビア人が介の口に何か光るを見...
南方熊楠 「十二支考」
...近くに豕箱あるを見付けて這い往き...
南方熊楠 「十二支考」
...先づ轎(かご)に乗つて堀田原(ほつたはら)に住んでゐる門人坂上玄丈の家に往き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御蔵前(おくらまえ)にある佐野正(さのしょう)の店へ仕事のために往き来するおせんはそのほうを心配していたし...
山本周五郎 「柳橋物語」
...往き来の時間の費(つい)えも勿体ない...
吉川英治 「新書太閤記」
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