...世間で彼此(かれこれ)云ってわたしの耳に這入らないうちに...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...是は知らぬでやつたことであるから敢て彼此言ふではございませぬが...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...我他彼此のない気分になりたい...
種田山頭火 「行乞記」
...村はもとより他村の老若男女彼此四五百人も...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼此と撰(よ)り分けて居た妻は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...どうせ我々がこゝで彼此云つても埒(らち)は明かないから...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...彼此話してゐる内に...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...彼此九時頃であつただらう...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...あなたは警察や裁判所から彼此言はれる事があるかも知れない...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...己の平凡な感想なぞを彼此言ふのは済まない事だ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...大袈裟(おおげさ)な言葉で云うと彼此(ひし)の人生観が...
夏目漱石 「写生文」
...世間の道徳律などを盾に彼此批判すべき筋のものでないことも分つて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それ故内容などに就いて彼此れ野暮な詮索をしないことだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一つ一つに就いて彼此れ云ふよりは...
牧野信一 「月評」
...質の彼此(かれこれ)に関はらず何事でも茫大なことが彼の趣味であつた...
牧野信一 「円卓子での話」
...弟が校門を去ってからでさえ彼此六七年にはなるだろう...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...彼此(かれこれ)するうちに寛永九年になつて...
森鴎外 「栗山大膳」
...すなほに彼此(かれこれ)申し候とも願の(かな)ふはずなければ...
森鴎外 「そめちがへ」
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