...我他彼此のない気分になりたい...
種田山頭火 「行乞記」
...彼此混ずべからず...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...是等諸種の摸樣は通例(つうれい)彼此(ひが)相(あい)混(こん)じて施され居るなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...彼此百版近くも刊行されたらしい...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...長いあひだ彼此(かれこれ)三十年ものあひだ...
徳田秋声 「町の踊り場」
...何もわたしが立ち入つて彼此申さなくても好いやうなものですね...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...彼此九時頃であつただらう...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...あれはやはり彼此(ひし)同様の意味にとるのがよいのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の身が定(きま)らぬ為めに『方々(ほうぼう)』が我他彼此(がたぴし)するので誠に困る」ト萎(しお)れ返ッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...二人の事を彼此(かれこれ)言つては調戯(からか)ひ...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...彼此(ひし)親睦(しんぼく)...
本庄陸男 「石狩川」
...一つ一つに就いて彼此れ云ふよりは...
牧野信一 「月評」
...凡て東半球と南米間に人類の彼此往來有りし確證實例なし...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...彼此三百ヱルストも行くと港がある...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...八はこんな風で彼此(かれこれ)三十分もうとうとしてゐた...
森鴎外 「金貨」
...彼此(かれこれ)するうちに寛永九年になつて...
森鴎外 「栗山大膳」
...庄兵衞は彼此初老に手の屆く年になつてゐて...
森林太郎 「高瀬舟」
...東山六六峰何処、雲鎖二泉台一惨不レ開、歳在二竜蛇一争脱レ※、人伝麹蘖遂為レ災、一朝離レ掌双珠泣、五夜看レ巣寡鵠哀、彼此撫来最惆悵、海西有レ母望二児来一...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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