...朕に最高の統帥権ある限り...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...さりながら、朕、東の京を去らば、誰か日本の政(まつりごと)を見むものぞ?」大政(おほまつりごと)しげくして、西なる京へ君はしも、御夢(みゆめ)ならでは御幸(みゆき)なく、比叡(ひえい)の朝は霞(かす)む共、鴨(かも)の夕風涼しくも、禁苑(きんゑん)の月冴(さ)ゆとても、鞍馬の山に雪降るも、御所の猿辻(さるつじ)猿の頬(ほ)に朝日は照れど、烏(からす)啼(な)く椋(むく)の梢(こずゑ)に日は入れど、君は来まさず...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...朕が祖宗五百年の社稷を全く滅亡せしむるものなりと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...中興の政府は、天皇の政府なるを以て、万事様式を正うし、飾を要するものあり、故に官省新築せざる可らず、宮殿新設せざるべからず、是に随い、無用の土木盛に起り、官庫空乏、紙幣を発行するも償う能はずして、終に日本国総ての地頭、御家人の所得二十分の一を課して、之れに充るに至れり、其他武家の法制は、悉く廃絶せられ、武土の慣習は、皆な賤蔑せられ、政令朝夕に改まりしかば、貯産も頼むに足らず、勲功も訴ふるに処なくして、諸人安き思はなかりけり、(梅松論に曰く、今の例は、音の新儀なり、朕の新儀は、未来の先例たるべしとて、新なる勅裁漸ゝ聞えけり...
蜷川新 「天皇」
...「王璽は朕の物である」と言って...
穂積陳重 「法窓夜話」
...快楽にふけるのが朕の悩みの種だと知って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...朕(ちん)が取り乱した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...朕(ちん)は天子に生れたろうか」帝は...
吉川英治 「三国志」
...よくも朕(ちん)をかく辱(はずかし)めたな」袁術は...
吉川英治 「三国志」
...朕も、それ故に、猟は好まぬ」「いや、聖人は猟をしないかもしれませんが、いにしえの帝王は、春は肥馬強兵(ひばきょうへい)を閲(み)、夏は耕苗(こうびょう)を巡視し、秋は湖船をうかべ、冬は狩猟し、四時郊外に出て、民土の風に親しみ、かつは武威を宮外に示したものです...
吉川英治 「三国志」
...――朕においてすら...
吉川英治 「三国志」
...朕に及ぶこと四百年...
吉川英治 「三国志」
...朕、いま傾国の兵をあげ、昔日の盟を果たさんことを、あえて関羽の霊に告ぐ...
吉川英治 「三国志」
...「朕はいま、心のうちに、呉を伐(う)たんかと考えておる...
吉川英治 「三国志」
...……朕なき後も、孔明世に在りと、それのみ唯一のたのみとし玄徳は逝くぞよ」滂沱(ぼうだ)、また滂沱、病顔をたるるものは、孔明の頸(うなじ)を濡らすばかりであった...
吉川英治 「三国志」
...「……朕(ちん)も皇太子のころにはしたこと」と...
吉川英治 「私本太平記」
...朕(ちん)の新儀は...
吉川英治 「私本太平記」
...朕の意(こころ)から出たことはない」と...
吉川英治 「私本太平記」
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