...下関に接近して彦島がある...
青木正児 「九年母」
...三人同道して彦島へ渡る...
種田山頭火 「其中日記」
...彦島へ帰って行く「ノロ甚」に...
火野葦平 「花と龍」
...彦島で、二度も横顔のよく似た女に、はっと、鼓動を感じたが、今度は、正真正銘、ほんものであった...
火野葦平 「花と龍」
...彦島のとき、洋装のハイカラ美人として、マンたちの眼をそばたてさせた君香は、もう、どこにもいなかった...
火野葦平 「花と龍」
...追われて彦島を出発する日...
火野葦平 「花と龍」
...金五郎の郷里の四国から、鍛冶屋の清七という頓馬(とんま)が来て、道具番をやったり、下関の彦島から、「ノロ甚」という綽名の、将棋は馬鹿に強いが、さっぱり仕事の出来ん大(おお)とぼけが来たり、それから……」角助の口にかかると、玉井組は、一人残らず、能なしの役立たずで、堅められているように聞えた...
火野葦平 「花と龍」
...翌日は彦島(ひこしま)へ上って風呂にはいった...
正岡子規 「病」
...遠く関門海峡の彦島に拠っていた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...彦島の子島にすぎない一平州(ひらす)である...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...義経の軍が兵船を仕立てて知盛の引島城(彦島)を攻略するの記事などが見えるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...すぐ側のそれよりは大きい彦島の陰にかすかに見える...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あれやあ母島の彦島(ひこじま)でございます...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彦島の北東に、五、六町ほど離れて、洲(す)のように平(ひら)たく在るのがそれで――」「そうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...伊崎、彦島の間が、よくいう音渡(おんど)の迫門(せと)で」「西は、豊前(ぶぜん)の大里(だいり)の浦か」「左様でございます」「思い出した――この辺りの浦々や島は、元暦(げんりゃく)の昔、九郎判官殿(はんがんどの)や、平(たいら)の知盛卿(とももりきょう)などの戦の跡だの」こういう話などしていて一体いいものだろうか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこは彦島の勅使待(てしまち)の浦(うら)であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...船島から隣り島の――彦島の勅使待(てしまち)へと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彦島へ移った巌流の門下たちはまた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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