...形ばかりの雲の峰が...
芥川龍之介 「酒虫」
...中ほどに形ばかりの枝折戸(しおりど)...
伊藤左千夫 「春の潮」
...つねづね小食な私はほんの形ばかり箸をつけるばかりで...
上村松園 「中支遊記」
...生前を追懐しつつ香を手向(たむ)けて形ばかりの告別式を営んだ...
内田魯庵 「最後の大杉」
...形ばかりの簡単な挨拶を済ますと...
大阪圭吉 「死の快走船」
...藺草(いぐさ)のあいだに平べったい底が形ばかり残っていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...人形ばかり拵えるんでしょう...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...形ばかりのとまを掛けた一艘の小舟...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...顔というのは形ばかり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三々九度の盃事も形ばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三三九度の盃事も形ばかり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...形ばかりの香華(かうげ)を供(そな)へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「こんな事は申し上げていいかどうかわかりませんが――この人形ばかりは...
野村胡堂 「眠り人形」
...ただ形ばかりといつた程度で...
長谷健 「天草の春」
...形ばかりの公開公判をやっていてもブルジョア政府は...
宮本百合子 「共産党公判を傍聴して」
...……ほんの形ばかりに」「おう...
吉川英治 「新書太閤記」
...なんでたまろう解(かい)兄弟の調べもほんの形ばかり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...形ばかりの土塀に囲まれ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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