...やつと僕の語彙になつたかも知れない...
芥川龍之介 「僻見」
...自己の有する語彙(ごゐ)の貧しさを嘆かずにはゐられまい...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...されば、文部省にても、夙くよりこの業に着手せられぬ、語彙の擧は、明治の初年にあり、その後、田中義廉、大槻修二、小澤圭二郎、久保吉人の諸氏に命ぜられて、漢字の字書(本邦普通用の漢字を三千ばかりに限らむとて採收解釋せるもの、)と普通の日本辭書とを編せられつる事もあり、こは、明治五年より七年にかけての事なりき、さて明治八年にいたりて、おのが言海は命ぜられぬ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...これに就いて石黒魯平氏は早くから希望を述べて、「語彙...
高田力 「ベーシック英語」
...さらばこそ万葉古今の語彙(ごい)は大正昭和の今日それを短歌俳句に用いてもその内容において古来のそれとの連関を失わないのである...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...またそれゆえにそれらの語彙が民族的遺伝としての連想に点火する能力をもっているのである...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...そうしてできあがった語彙の象徴的効力がそれぞれに分化限定されたこと...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...少なくも語彙の点ではそれほどでない事も論ぜられているようである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...二つの国語の間の少数な語彙(ごい)の近似から...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...「三貨図彙(さんかずい)」の著者でもいいそうなことをいう...
中里介山 「大菩薩峠」
...理研彙報に邦文で発表されている『割れ目と生命』の論文の如きは一部の読者には興味があることであろう...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...手持の語彙(ボキャブラリー)を総仕舞にしただけあって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蕪村の造語はついに字彙(じい)中の一隅を占むるの時あらんも測りがたし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...これに鼬(いたち)の心臓を合せて犬に餌えばその犬すなわち極めて猛勢となって殺されても人に順(したが)わずと見ゆるがそんなものを拵(こしら)えて何の役に立つのかしら(コラン・ドー・ブランチー『妖怪事彙(ジクショネール・アンフェルナル)』第四版二八三頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...格調を整える語彙(ヴォキャビュラリー)というもの...
宮本百合子 「歌集『仰日』の著者に」
...「地震にともなう発光現象について」と題して研究の結果を発表し一層詳細なる論文は翌年地震研究所彙報に掲載された...
武者金吉 「地震なまず」
...私が目下分類に着手している『児童語彙(ごい)』には...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...行文の語彙と詩とリズムとからであるは云うまでもない...
横光利一 「新感覚論」
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