...どうかして彼に善処させて輔弼にあやまちなからしめたいという衷情から出たことであったから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...吾人(ごじん)は猶予なく指を井伊直弼に屈せざるを得ず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...大老井伊直弼、「流」字を鈎(こう)して「死」字と作(な)す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...其の任免の大權に屬するを以て輔弼の責を忽にせず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曾て各大臣の補弼を藉りたることなきのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...君側に侍して献替補弼するの...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...会計課長の篠崎承弼氏は宇和島人であったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...大教を補弼(ほひつ)す...
中里介山 「大菩薩峠」
...奉行跡部山城守良弼(あとべやましろのかみよしすけ)が堀の手紙を受け取つたのは...
森鴎外 「大塩平八郎」
...彼の喪中に在るや嘗て其友篠崎承弼に語りて曰く...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...外から入って上杉家という名門を嗣(つ)いだ弾正大弼は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...狼藉中(ろうぜきちゅう)との報らせでございまする』『ウウム……』弾正大弼は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『はい』大弼は、両手をつかえて、『行って参ります...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ちょうど、弾正大弼が、大玄関まで踏み出して来たところである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...螺鈿(らでん)の鞍を置いた駒は、もうそこへ着いていたが、弾正大弼は、長刀(なぎなた)の石突きを敷台に突いて、化石したように、じっと立って、彼をそこに待っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...世に又とない大不孝者とするつもりかっ』『恐れながら、御意のとおりにござります』『血迷ったか』思わず、弾正大弼は、足を上げて、自分の袴のすそをつかんでいる兵部の手を振り退(の)けた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...弾正大弼の不孝の名は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...唇歯(しんし)の家がらである上杉弾正太弼(たいひつ)の夜襲に備えるものと分った...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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