...死は彼の命と共に「井伊直弼伝」をも奪ひ去つてしまつた...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...「開国始末」で冤(えん)を雪(そそ)がれた井伊直弼(いいなおすけ)の亡霊がお礼心に沼南夫人の孤閨(こけい)の無聊(ぶりょう)を慰めに夜な夜な通うというような擽(くす)ぐったい記事が載っていた...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...国務大臣が協力一致してその重任を完うするようにとの御詔でございました」蓋し近来内閣の更迭が頻繁で身を挺んでて補弼の任に当ろうとする忠誠の至らざるを深く戒めたもうたのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ともかくも井伊直弼は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...井伊直弼に至りては...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...之を勅選し給うべく奏請した者は一人としてその補弼の上の責を免かれるものはあり得ない...
戸坂潤 「社会時評」
...以て輔弼の責任を全くするものと云ふを得ざるべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...以て輔弼の責任を全くするものと云ふを得ざるべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大臣は天皇に対して補弼の責に任ずと憲法に明記したればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...後者は独り君側輔弼の宰相として立つに非ずむば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...井伊直弼(いいなおすけ)は桜田門を入るとき駕籠(かご)の中で斬られた...
野村胡堂 「江戸の昔を偲ぶ」
...井伊直弼といふ人は非常に先見の明があつた...
吉川英治 「折々の記」
...……陛下も何とぞ先帝の英資にあやかり給うてよく輔弼(ほひつ)の善言を聞き...
吉川英治 「三国志」
...阿曾(あそ)ノ弾正少弼(だんじょうしょうひつ)...
吉川英治 「私本太平記」
...君側の朝臣(あそん)であり輔弼(ほひつ)の直臣(じきしん)であるという...
吉川英治 「新書太閤記」
...弾正大弼自身はいつも...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...このお袴(はかま)のすそを放す事ではございませぬ』弾正大弼(だいひつ)は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...弾正大弼は思わず足が竦(すく)んだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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