...味噌汁に少し強味を加えると美味しくなる...
...ソースの強味がステーキによく合う...
...彼女は辛味と強味のある料理が好きだ...
...この料理には塩味と強味が必要だ...
...強味のあるコーヒーが好きです...
...女の強味(弱味ともいわばいえ)になるべき優(すぐ)れた肉体と激しい情緒とがあるのだ...
有島武郎 「或る女」
...小売商がデパートと闘う強味がある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...凡兆の句は大方清新にしてしかもどことなく大きいところのある――仮りに彫刻にたとえていえば鑿(のみ)の使いようがずばずばとくったくなく大きい――というのも畢竟(ひっきょう)この写生からくる強味なのでありましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...何と云っても御牧氏の強味であって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...時世(じせい)の言わせる一種の強味と憧憬(しょうけい)とがあらわれて...
田山花袋 「田舎教師」
...ドイツの強味は、真剣の強味であり、一心の強味である...
田山録弥 「真剣の強味」
...其かわり以前の強味はなくなった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この強味――「事実らしさ」――を持つことが不可能なのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...強味はあらかじめちゃんとその振動の妨害程度を調べてあったことにある...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...適切な具体的の例が豊富に引用され得るという強味がある...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...兄のこの問には冒(おか)すべからざる強味が籠(こも)っていた...
夏目漱石 「行人」
...實に此の無反省の強味は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ほしいままに跋扈してゐるのは向不見の強味を持つ徒輩(ともがら)である...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...お関に対して恭は或る強味は持って居たのだけれ共...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...これもきょうの和睦(わぼく)の交渉に強味をもつひとつの兵法とはいいながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...何か、良策は」「思うに、城兵の強味は、まだ新府には勝頼ありと、信じているからでしょう...
吉川英治 「新書太閤記」
...守り口を狭く取っているのもこの城の強味だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「そうだ!」ここから真下の敵へ逆落(さかおと)しに斬り入ってゆく自分の背(うしろ)には神があるとする強味――神こそはいつも正しきものに味方し給うものという強味――むかし信長が桶狭間(おけはざま)へ駈けてゆく途中でも熱田の宮へぬかずいたことなども思い合わされて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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