...自らを強くするの努力によつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自ら強くするの要求を伴ふ限り...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...終には、細い尾を右に捻つたり、左に捻つたり、指に卷いたりしたが、少し強くすると、犬はスンと喉を鳴らして、弱い反抗を企てる許り...
石川啄木 「散文詩」
...日一日と強くするのであった...
海野十三 「少年探偵長」
...あれをもっと火力を強くすることは訳はないのだ...
海野十三 「深夜の市長」
...今少し身体を大きくし強くするように願いたい...
大隈重信 「始業式訓示」
...彼女の自信をいよいよ強くするように仕向けてやりました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...話し手が其の話しに身を入れて云ふ時に縷々用ゐられ其の口調を強くするの力あり...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...かにの弱さいくじなさをののしってみたところでかにをさるよりも強くすることは人力の及ぶ限りでない...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...小説を書いて行く地力の骨組みを強くする意味からも...
戸坂潤 「読書法」
...どっちにしても刺戟を段々に強くする必要のあるのは無論ですから...
夏目漱石 「こころ」
...意志を強くするといつて推奬してゐる...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...どうせ火を強くするにおよばないものですから...
羽仁もと子 「女中訓」
...人間急務の仕事を仕遂(しと)げ得るの力を強くすることなり...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...また一方潔白な者の心を拷問に対して強くするようにも思われるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...危険に際して自然と我々を気楽にし心強くするのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...植物にはそれを養うて大きく強くする力が...
柳田國男 「日本の伝説」
...目的は何(いず)れも土地の力を強くする呪法(じゅほう)であって...
柳田国男 「年中行事覚書」
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