...なあんて張り合いのない野郎だろう...
太宰治 「虚構の春」
...いろいろな意味で最も張り合いのある時期であった...
太宰治 「惜別」
...張り合いがあるんですけれど」夫婦はこんな冗談を云い合った末に...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...仕事は多いほど張り合いがあっていいんです...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...張り合いのない真剣さだ...
豊島与志雄 「ものの影」
...妾はこれから先話をつづけてゆく勇気も張り合いもなくなってしまうのです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...そう云う張り合いのない位に静かな暮しにも格別不満らしいものを感じているような様子はなかった...
堀辰雄 「菜穂子」
...けさから馬車に揺られて来た疲労(つかれ)が現に浮んで来て、張り合いのない、眠いような心持ちになる...
水野葉舟 「黄昏」
...張り合いを失うということもそう大してないと思う...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何だか張り合いぬけのした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...生きているのが張り合いがあるようになるかも知れないと言う氣が微かにした...
三好十郎 「肌の匂い」
...よしよし……わかったわかった……安心して帰れ……三平は張り合い抜けがしたように三人の警官の顔を見まわした...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...私は人間の神経作用の馬鹿馬鹿しさにスッカリ張り合いが抜けてしまった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...郷人たちは何か張り合い抜けがした...
吉川英治 「三国志」
...ひとり汝にいうは張り合いもない...
吉川英治 「三国志」
...手と手を引っ張り合いながら叫んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...――そうした慾望を仕事の張り合いにもつがよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...何やら大きな張り合いのなさを覚えずにいられぬ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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