例文・使い方一覧でみる「張り出し」の意味

...毎夜戸じまりをせずにおく張り出しの六畳の間（ま）から上がって来る音が... 毎夜戸じまりをせずにおく張り出しの六畳の間から上がって来る音がの読み方
有島武郎「或る女」

...葉子は張り出しになっている六畳の部屋（へや）をきれいに片づけて... 葉子は張り出しになっている六畳の部屋をきれいに片づけての読み方
有島武郎「或る女」

...窓ごとに床張り出したるが... 窓ごとに床張り出したるがの読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...彼は右のポケットから白い紙を折り畳んだものを引張り出した... 彼は右のポケットから白い紙を折り畳んだものを引張り出したの読み方
海野十三「地獄の使者」

...もちろん酒は私が奢（おご）ってやる」と馬鹿に威張り出した... もちろん酒は私が奢ってやる」と馬鹿に威張り出したの読み方
江見水蔭「怪異暗闇祭」

...」女はぐんぐんとその手を引張り出した... 」女はぐんぐんとその手を引張り出したの読み方
田中貢太郎「蟇の血」

...いくらでも引っ張り出したくなった覚えがございますものね」と... いくらでも引っ張り出したくなった覚えがございますものね」との読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...誰かが手を取って無理に引っ張り出しでもしなければ... 誰かが手を取って無理に引っ張り出しでもしなければの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...近いうちにもう一遍あの方を引っ張り出しますから... 近いうちにもう一遍あの方を引っ張り出しますからの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...有るだけのものを引っ張り出して... 有るだけのものを引っ張り出しての読み方
谷崎潤一郎「痴人の愛」

...私を街へ引張り出して... 私を街へ引張り出しての読み方
種田山頭火「其中日記」

...茜木綿（あかねもめん）や麻の葉の型のついた着物をまた古葛籠（ふるつづら）の底から引っ張り出して来て眺めた... 茜木綿や麻の葉の型のついた着物をまた古葛籠の底から引っ張り出して来て眺めたの読み方
徳田秋声「足迹」

...叔父さんにお庄ちゃんを引っ張り出したお詫（わ）びをするからね... 叔父さんにお庄ちゃんを引っ張り出したお詫びをするからねの読み方
徳田秋声「足迹」

...ズルズルと長持の中から幸内を引張り出した神尾主膳は... ズルズルと長持の中から幸内を引張り出した神尾主膳はの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...明日（あした）免職になったって驚ろくんじゃない」と威張り出した... 明日免職になったって驚ろくんじゃない」と威張り出したの読み方
夏目漱石「彼岸過迄」

...右から懐中に収めた帽子をわざと左の袖口（そでぐち）から引っ張り出して「どこにも傷はありません」と元のごとくに直して... 右から懐中に収めた帽子をわざと左の袖口から引っ張り出して「どこにも傷はありません」と元のごとくに直しての読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...その中から彼は今にも書類を引っ張り出し... その中から彼は今にも書類を引っ張り出しの読み方
フランツ・カフカ　Franz Kafka 原田義人訳「審判」

...船尾の陰から引っ張り出した... 船尾の陰から引っ張り出したの読み方
アーネスト・ヘミングウェイ　Ernest Hemingway 石波杏訳　Kyo Ishinami 「老人と海」

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