...針の縁(えん)を離れて胴の間にぴちぴちはねながら落ちて行くのをじっと見やっている...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...若いぴちぴちした艦長ザベリン中尉が...
海野十三 「海底大陸」
...舷側をぴちぴちごしごしと切り始めた...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...どうもこれがサイズがぴちぴちの既製服で...
オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 「罪と覚悟」
...ぴちぴちした桜鯛(さくらたひ)に添へて...
薄田泣菫 「茶話」
...髪にあてたブラシからぴちぴち音がするのを聞きつけた娘はびつくりして聞いた...
薄田泣菫 「茶話」
...そのはずみにぴちぴちとかすかな音を立てて広い外界へと飛び出してゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...きれいな鯛(たい)や鰆(さわら)などがぴちぴちしていたことを覚えている...
田中貢太郎 「妖影」
...ぴちぴちした力が溢(あふ)れていた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...一九〇九年型の女優が一九三四年式のぴちぴちした近代娘に蝉脱(せんだつ)した瞬間のスリルがおそらくこの作者の一番の狙いどころではないかと思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...ぴちぴち跳ねながら...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...ぴちぴち火花が出る」「出るさ...
夏目漱石 「二百十日」
...若々しくぴちぴちしていたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その婦人のまはりでぴちぴち跳つてゐる線のおのづからなる塊りであつた...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...○僕は前進座の此のぴちぴちとした若々しさ――此の覇気を愛し...
山中貞雄 「雑録」
...「真実」は美(うつ)くしい人魚、跳(は)ね且(か)つ踊る、ぴちぴちと踊る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...その上から自分のぴちぴちした硬い胸でもって...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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若山牧水 「小さな鶯」
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