...ぴちぴちと締まった肉づきと...
有島武郎 「或る女」
...このインド娘は、なにかしら空気のように軽(かろ)やかでしたが、それでいて、ぴちぴちとした、ゆたかなからだつきをしていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...いづれも新鮮な生命にぴちぴちしてゐて...
薄田泣菫 「魚の憂鬱」
...急にかれらの尾をぴちぴちさせてさざなみを立て...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ぴちぴちした力が溢(あふ)れていた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...ぴちぴちする肴(さかな)に...
徳田秋声 「爛」
...ぴちぴち跳ねながら...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...水を離れた魚のようにぴちぴちはしてるが...
豊島与志雄 「常識」
...ぴちぴち火花が出る」「出るさ...
夏目漱石 「二百十日」
...野景弓なりにしなつた竿の先で小魚がいつぴき ぴちぴちはねてゐるおやぢは得意で有頂天だがあいにく世間がしづまりかへつて遠い牧場では牛がよそつぽをむいてゐる...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...その婦人のまはりでぴちぴち跳つてゐる線のおのづからなる塊りであつた...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...実にそれはぴちぴちした・完全な・健康にかがやく霊魂であった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼女は充分に健康でぴちぴちとしていた...
山川方夫 「その一年」
...今までぴちぴち跳ね上るように饒舌っていた真紀子は...
横光利一 「旅愁」
...なお一層ぴちぴちと跳ね返った...
横光利一 「旅愁」
...ぴちぴち遊び跳ねているのを覗(のぞ)くと...
吉川英治 「私本太平記」
...ぴちぴちした表情を見せて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さながらぴちぴちしたカマスが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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