...たとい病的な弱々しさはあっても...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...弱々しいが楚々(そそ)とした美しさを持った顔と云えば...
谷崎潤一郎 「細雪」
...『十二』や『十五』の弱々しさ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...それは彼の神経の弱々しさも一つの原因であつたが...
徳田秋声 「花が咲く」
...足許二三尺だけを輝らす弱々しい蝋燭の光が...
豊島与志雄 「道連」
...弱々しく頬笑んだ...
豊島与志雄 「山吹の花」
...弱々しいものであった...
直木三十五 「南国太平記」
...あの淋しく弱々しい女がこれだけの兇惡な事を企(たくら)んだと思ふと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとなく内氣らしい弱々しさがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また弱々しげにおかみはいった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その手は弱々しく彼から逃がれようとした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そして口許にはたえず少女のやうな弱々しい微笑をちらつかせてゐた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...もうこれで阿弥陀(あみだ)様のお迎えも快くお待ちすることができるでしょう」などと言って弱々しく泣いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...弱々しい調子ながらもよくお話しになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...弱々しいなかにも心がゆたかになってゆく微笑(ほほえ)みをうかべていた...
山本周五郎 「新潮記」
...弱々しい咳払いを一つして話を続けた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...夢にもおびえ泣く嬰児(えいじ)のような弱々しさと...
吉川英治 「三国志」
...弱々しい女性の姿があった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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