...馨さんを引ツかけようとしたのを知つてますか――あなたの弟御さまですよ?」「そんなことがあるものか?」「それだから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...旦那様は弟御さまに...
海野十三 「地獄の使者」
...つまり綾子さんの弟御に当るお方でさ...
徳田秋声 「躯」
......
直木三十五 「南国太平記」
...え」「文之丞様の弟御に兵馬様という方がありましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...弟御さんの仇を討つ心算(つもり)で同じ町内に住んだのでせうね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...弟御さんの仇(あだ)を討つ心算(つもり)で同じ町内に住んだのでしょうね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家督の弟御(ご)が役の都合で地方にいるので...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...コウカサスはエルブルュスの巓(いただき)につながれましたるプロメシウスの弟御(ご)パラシュウスと申す猛々しいお方でござります...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...貴方の弟御さんからスッカリ御事情を承りましたが……」「エッ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...骨肉の弟御(おととご)や異母子(いぼし)までが...
吉川英治 「私本太平記」
...その弟御をついには毒殺なさるとは」答「げに...
吉川英治 「私本太平記」
...「相談とは?」「弟御さまと...
吉川英治 「親鸞」
...すると――「いや、弟御様は」と、性善坊があわてだした...
吉川英治 「親鸞」
...幼い弟御様をば、そのように打ったりして」懐には、乳をふくませ、声のない歌拍子に、足をうごかしながら、窘(たしな)めると、「だって...
吉川英治 「源頼朝」
...――弟御様が、黙って持って来たのは良くない事ですけれど、和子達はまだ、物を買うという事はご存知ないのですから無理はありません...
吉川英治 「源頼朝」
...弟御様を起してよ...
吉川英治 「源頼朝」
...九郎などという弟御のある事など...
吉川英治 「源頼朝」
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