...その出来事が大きな騒動を引起した...
...彼女の発言が不和を引起した...
...狭い部屋にたくさんの人がいると、窒息感を引起することがある...
...これも水際(みぎわ)に横(よこた)わっている牛ほどの岩を引起しにかかった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...が、冷いので、あなやと驚(おどろ)き、膝を突(つッ)かけ、背(せな)を抱(いだ)くと、答えがないので、慌(あわ)てて、引起して、横抱きに膝へ抱(いだ)いた...
泉鏡花 「縁結び」
...曳(えい)やつといふて引起(ひきおこ)し...
泉鏡太郎 「怪力」
...翌日は病気を引起すのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ふと屈み込んで引起そうとした...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...園丁来りて倒れたる庭木を引起したり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...「なんて、乱暴でしょう」お絹も、さすがに、むらむらとしましたが、酒が手伝っていない以上は、結局、これだけで納まるものだと見くびりながら、倒れた鏡台を起し、「いやになっちまう」と言いながら、鏡台を引起して、ふたたび鏡台に向ったが、「じゃ、止(よ)そう、お寺へなんか行くのは止しちまおう、こちらから頼んだわけじゃあるまいし」とは言いません...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初に問題を引起した提灯をひろい上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...其の他之に類する事件を二つ三つ引起し...
中島敦 「環礁」
...娘の死骸を引起して...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...引起して明り先に死体の顔を持って行くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引起した藤左衛門は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...血だらけな死骸を引起して見るとそれが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今朝の出来事のためにグルゥバッハ夫人の家全体に大きな混乱が引起され...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...がッくりとなるのを引起すようにして...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...針小(しんしょう)の外因よりして棒大(ぼうだい)の内患を引起すべきやも図るべからず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...茲に再び「大正の鏡花」の間違を引起しさうだが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...古さを引起している...
三好十郎 「恐怖の季節」
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