...その出来事が大きな騒動を引起した...
...彼女の発言が不和を引起した...
...狭い部屋にたくさんの人がいると、窒息感を引起することがある...
...虱の為に刃傷沙汰を引起してゐる間でも...
芥川龍之介 「虱」
...彼はこの平凡な警句を発見してから少からざる新しき感慨を引起したが...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...八おじさんの塩薪事件は何の問題も引起さなかった...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...是等(これら)は皆(みな)總(すべ)て人々(ひと/″\)に温(あたゝか)き同情(どうじやう)を引起(ひきおこ)さしめたのであつた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...寝ているのを引起して...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その前(さき)の草原の外には冷たくなった林田の体を二人の男が引起そうとしていた...
田中貢太郎 「放生津物語」
...倒れてる男を引起したんですが...
豊島与志雄 「変な男」
...「なんて、乱暴でしょう」お絹も、さすがに、むらむらとしましたが、酒が手伝っていない以上は、結局、これだけで納まるものだと見くびりながら、倒れた鏡台を起し、「いやになっちまう」と言いながら、鏡台を引起して、ふたたび鏡台に向ったが、「じゃ、止(よ)そう、お寺へなんか行くのは止しちまおう、こちらから頼んだわけじゃあるまいし」とは言いません...
中里介山 「大菩薩峠」
...天下の不祥を引起して...
中里介山 「大菩薩峠」
...引起してみると、後ろから、鈍い重いもので、後頭部をやられ、頭の皿を打ち割られて物をも言わずに死んでしまった様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引起して見ると、「あツ」左の背中、肩胛骨(かひがらぼね)の下から匕首(あひくち)を突き刺されて、冷たくなつてゐるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引起した藤左衞門は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死骸を引起して初めて梅吉どんと判りました」お仲の話はなかなか確(しっか)りしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...騒ぎを引起して置いて...
久生十蘭 「魔都」
...理解する力をもたぬことは実に恐しい誤りを引起すものです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...古さを引起している...
三好十郎 「恐怖の季節」
...必死と突伏し縮める白い頸筋をグイグイと引起しざま...
夢野久作 「名君忠之」
...大体においてこの三種に分つべき人々に由って未曾有(みぞう)の混乱状態を引起しています...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
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