...そのなかに芝居土用やすみのうち柏筵(はくえん)一蝶が引船の絵の小屏風を風入れする旁(かたはら)にて...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...保昌(やすまさ)が力引くなり胴ふぐり其角(きかく)宝引や力ぢや取れぬ巴どの 雨青時宗が腕の強さよ胴ふぐり沾峩(せんが)などいふ句は争ふて縄を引張る処をいへるなるべく宝引やさあと伏見の登り船 山隣といふ句は各が縄を引く処を伏見の引船の綱を引く様に見立てたるならん...
正岡子規 「墨汁一滴」
...後から吉野太夫付きの引船(ひきふね)(しんぞの称)二人...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二人の引船はまた口をそろえていった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...禿や引船に案内されて従(つ)いてゆくと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すると引船は、「ホホホ、桑畑ではございませぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...こちらへ」引船は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...爪を切るにも二人の引船を侍(はべ)らせているという生活などもかねがね聞いていたことである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...事情(わけ)を知らない引船と禿(かむろ)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...禿(かむろ)や引船も...
吉川英治 「宮本武蔵」
...洗濯物が乾きましたから持ってまいりました」と、さっきの引船が、きちんと畳みつけた袷(あわせ)と羽織の一襲(ひとかさ)ねを抱えて来て、彼の前におく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...引船が立ち去るとすぐ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そこへ夜食を運んで来た以前の引船が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なぜならば――と引船が武蔵へ話す...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「だのに、そこへ今、ひょこひょことそんな物を背負って総門から行ってご覧――どうなるか」と、引船はまた、それについて外部のもようを武蔵に告げるのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今度は殺してしまうといっているそうです――とも引船はいって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あれやこれや親切に引船はいってくれたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...引船の忠告を容れて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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