...珠子のことを引合いに出して諫(いさ)めたもんだが...
海野十三 「大脳手術」
...私のところへ引合い(インクワイリ)をよこした海外の商館や...
橘外男 「雷嫌いの話」
...タイから引合いが来ても...
橘外男 「雷嫌いの話」
...よい方へは引合いに出さないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...万々一のお大名行列の威力まで引合いに出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...一口上げにお蘭さんが引合いに出て来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...親分」「妙なところへ権現様なんか引合いに出すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなものへ俺を引合いに出すのか」「そんな心算(つもり)じゃありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鯤の大きさその幾千里なるかを知らず〉と――ある」「つまらねえものを引合いに出したもので――」平次は口惜(くや)しそうでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こういう伝説を引合いに出すわけにもいきますまいしね?」画家は笑った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...このごろの雨模様の秋の時候を引合いに出されて出張をとめられる危険にさらされたくはない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...例えば前にも引合いに出しました飛行機にしても汽船にしても...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...あなた方にお引合いのねえ奴で...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...加多 引合いがなければなおさらのこと言ってもよかろう...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そしてアエネアスの退却の巧妙さを称(たた)えているホメロスを引合いに出した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...夫婦喧嘩のときにもときたまそのことが引合いに出た...
山本周五郎 「青べか物語」
...それならば両親によっく相談致しまして……」「お引合いにならば及ばずながら私が...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...唯その氏名を引合いに出しておいたに過ぎなかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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