...宇宙の墓地地球の上のことを引合いに出していうなら...
海野十三 「宇宙尖兵」
...そんなものを引合いに出さなくてもよいのに...
戸坂潤 「読書法」
...一口上げにお蘭さんが引合いに出て来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここでは単に芸術の引合いとしての勝麟の名が呼び出される...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで時代ばなれのした裁判官を引合いに出さなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...陵の祖父李広(りこう)の名を引合いに出して陵の善戦を讃(ほ)めた...
中島敦 「李陵」
...天明(てんめい)の大火を引合いに出すまでもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これも自分の名前まで引合いに出た不思議な事件の匂いに緊張しきっております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「俺まで引合いに出されちゃ放ってもおけない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ただどっちみち一般に知られていることだけを引合いに出すんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...彼は十分の権利をもってハステラーのことを引合いに出すことができるのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...保険医を引合いに出してそれをさえぎってしまうことだろう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...加多 引合いがなければ尚更のこといってもよかろう...
三好十郎 「斬られの仙太」
...あなた方にお引合いのねえ奴で...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...そしてアエネアスの退却の巧妙さを称(たた)えているホメロスを引合いに出した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さてしばしば引合いに出る遠州京丸(きょうまる)の牡丹(ぼたん)の話...
柳田國男 「地名の研究」
...わざわざ狐を引合いに出すところに...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...伊邪那美(いざなみ)」両尊(みこと)までが引合いに出されると云う結果を見るに至った...
山本周五郎 「青べか日記」
便利!手書き漢字入力検索