...私のところへ引合い(インクワイリ)をよこした海外の商館や...
橘外男 「雷嫌いの話」
...必ず誰かの口から引合いに出されねばならないことになっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな作り話を引合いに...
中里介山 「大菩薩峠」
...急にアポロなどを引合いに出して...
夏目漱石 「三四郎」
...イブセンを能く引合いに出すようであるが...
「予の描かんと欲する作品」
...芯(しん)が利巧だったり」「自分を引合いに出すから世話はない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...規定を引合いに出すのだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あれでよく働く鵜(う)なんです」「千々子を引合いにだすのは...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...悪魔を引合いに出して老婆を罵った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...果ては最後の審判の怖ろしさまで引合いに出して脅してみても...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そういう風に当時ロンドンで楽壇の代表的プリマドンナといえばすぐメルバを引合いに出すほどの名声を持っていたのです...
三浦環 「お蝶夫人」
...そしてアエネアスの退却の巧妙さを称(たた)えているホメロスを引合いに出した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私がここに陀羅尼を引合いに出すのは...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...引合いに出されることは前に述べた...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...伊邪那美(いざなみ)」両尊(みこと)までが引合いに出されると云う結果を見るに至った...
山本周五郎 「青べか日記」
...そういう御思案から出たことですか」「どうして津川のことなど引合いに出すのだ」「お考えがうかがいたいからです」「おまえまでがおれにどならせたいのか」「たぶんそうなるだろうと思います」と登は冷静に云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ほかの二人の職工を引合いに出すような事もしなかった...
夢野久作 「オンチ」
...唯その氏名を引合いに出しておいたに過ぎなかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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