...中途に引っかかるようにして点々とニッパ小屋があった...
梅崎春生 「日の果て」
...爪磨きとしての効用爪を鋏で切りっぱなせば角(かど)があって方々へ引っかかる...
海野十三 「白銅貨の効用」
...なんの引っかかるものもない...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...ザラザラと皮膚に引っかかるような...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...甲はうっかりにせ物に引っかかるような心配はほとんどない代わりに...
寺田寅彦 「自由画稿」
...一重の網をのがれた魚でも三十六重の網には引っかかるのである...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...あんな男に引っかかるお嬢さんがあるのかと思うと...
徳田秋声 「爛」
...あんなお爺さんに引っかかるものか...
徳田秋声 「爛」
...もっと国体明徴問題に引っかかるような未曾有の大問題が起きてきていたのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...ふたたびそれにすぐ引っかかるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まっさきに破防法に引っかかる男であろう...
蜷川新 「天皇」
...セーヌ川に飛び込んで土佐衛門になってサン・クルーに張った網[43]に引っかかるくらいがおちだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...櫛(くし)の歯(は)が引っかかる処を少し力(ちから)を入れて引くとゾロゾロゾロゾロと細い髪(かみ)が抜けて来る...
宮本百合子 「秋毛」
...あらゆる強力なものからの催眠術にいつでも引っかかるような状態に在る...
三好十郎 「恐怖の季節」
...散歩の序(ついで)に通りかかって引っかかる...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...そのうちに鈎(かぎ)が舌に引っかかるんだが...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...しかもこの錯覚に引っかかる度合いは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...石神様の賽銭盗みが時々引っかかるので...
吉川英治 「江戸三国志」
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