例文・使い方一覧でみる「引き」の意味

...石門より引きかへさずに... 石門より引きかへさずにの読み方
大町桂月「妙義山の五日」

...九月以来の仮寓を引き払っていよいよ中村屋に移ったのは... 九月以来の仮寓を引き払っていよいよ中村屋に移ったのはの読み方
相馬愛蔵、相馬黒光「一商人として」

...幸子も雪子も引きつづき出入りしていたので... 幸子も雪子も引きつづき出入りしていたのでの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...いざや人物の観察にても始めんと目を見開けば隣りに腰かけし印半天（しるしばんてん）の煙草の火を借らんとて誤りて我が手に火を落しあわてて引きのけたる我がさまの吾ながら可笑しければ思わず噴き出す...
寺田寅彦「東上記」

...赤木の家に引き取られて... 赤木の家に引き取られての読み方
豊島与志雄「花ふぶき」

...それに引きずられるような危なっかしいことさえしばしばあるのには困る...
中里介山「大菩薩峠」

...曲り角からまた引き返した... 曲り角からまた引き返したの読み方
夏目漱石「草枕」

...引き出しをあけたり... 引き出しをあけたりの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「諜報部秘話」

...それから引き返して... それから引き返しての読み方
森鴎外「ヰタ・セクスアリス」

...手を掛けて強く引きしに... 手を掛けて強く引きしにの読み方
森鴎外「舞姫」

...これを引き出して鞍をおくのにもなかなか暇がかかるから... これを引き出して鞍をおくのにもなかなか暇がかかるからの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...夜どおし引きずりまわされたのであった... 夜どおし引きずりまわされたのであったの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...格別これを奇貨として引き上げようとした地主はなかったらしい... 格別これを奇貨として引き上げようとした地主はなかったらしいの読み方
柳田国男「雪国の春」

...台所にあった小さな水桶を引き摺って来て... 台所にあった小さな水桶を引き摺って来ての読み方
山之口貘「梯梧の花」

...唯（た）だ一人（ひとり）あの若い詩人がゐて今日（けふ）の会は引き立つ... 唯だ一人あの若い詩人がゐて今日の会は引き立つの読み方
與謝野晶子「晶子詩篇全集」

...何もいわずに引き退がれなかった... 何もいわずに引き退がれなかったの読み方
吉川英治「※［＃「さんずい＋鼾のへん」、第4水準2-79-37］かみ浪人」

...何して居さらすっ」ふたりの襟くびをつかんで引きずり出し... 何して居さらすっ」ふたりの襟くびをつかんで引きずり出しの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...乱暴にもその両腕で女をグイと捕（つかま）えて自分の方へ引き寄せようとするのを... 乱暴にもその両腕で女をグイと捕えて自分の方へ引き寄せようとするのをの読み方
モウリス・ルブラン新青年編輯局訳「水晶の栓」

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