...同八日之夜徳永式部卿法印がやかたへうつしまいらせ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...この身などはまだ好い方かも知れぬ……』『あの登子さまが何うかなさりましたか?』『そちは知らぬか?』『式部卿の宮さまのことではござりませぬか?』『それはさうだけれども……それは誰も知つてるけれど……』『何か他に?』『御門が何うしてもお許しにならぬので……』『御門が……』登子の姿を垣間見てから...
田山花袋 「道綱の母」
...窕子は登子と式部卿との仲がかなりに濃厚であるのをよく知つてゐた...
田山花袋 「道綱の母」
...式部卿の宮の突然の死は...
田山花袋 「道綱の母」
...式部卿の宮の死は...
田山花袋 「道綱の母」
...「一品式部卿(いっぽんしきぶきょう)葛原親王様(かつらはらしんのうさま)の時分からの馬大尽だ」と馬商人がお君に言って聞かせただけのものはあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...式部卿(しきぶきょう)の宮の朝顔の姫君は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...式部卿(しきぶきょう)の宮がお薨(かく)れになって何ほどの時がたっているのでもないが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...式部卿(しきぶきょう)の宮がおいでになった間は私もお任せしてしまっていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「六条院が式部卿(しきぶきょう)の宮の女王(にょおう)を育て上げられたようにして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...継母(ままはは)である式部卿(しきぶきょう)の宮の夫人が始終自分を詛(のろ)うようなことを言っておいでになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...式部卿の宮は参りにくく思召(おぼしめ)したのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そこにはただ式部卿(しきぶきょう)の宮が御同席され...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...式部卿の宮の御長男でもとは兵衛督であって今は源中納言となっている人の子のこの二人が「皇(こうじょう)」...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...式部卿の宮も御孫の芸にお鼻の色も変わるほど感動されたのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二の宮はそのあいた式部卿にお移りになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「式部卿の宮様に私を愛していただいたものなのだから」と独言(ひとりごと)を言いその座敷の前へ行ってみた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若年から愛顧(あいこ)をうけている仁和寺の式部卿宮(しきぶきょうのみや)の許へも伺った...
吉川英治 「平の将門」
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