...彼女は人の心を弁別する力がある...
...あるニュース番組では、真偽を弁別するための情報が提供されている...
...弁別能力に優れた人材を求めている企業がある...
...弁別に問題がある人には、コミュニケーションがうまくとれないことがある...
...弁別を身につけるには、慣れと経験が必要だ...
...いずれが正法(しょうぼう)か弁別申そう...
芥川龍之介 「邪宗門」
...それが死んだねずみであるか石塊であるかを弁別する事には少なくもその長さの十分一すなわち〇・五ミクロン程度の尺度で測られるような形態の異同を判断することが必要であると思われる...
寺田寅彦 「とんびと油揚」
...弁別的な推進力を備えた場合...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私はそれを弁別しようと努力したがどうしてもわからなかつた...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...親切と愛情とを弁別出来なくなってるのではあるまいか...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...確(しか)と湖水の四方の陸と島とを弁別してから...
中里介山 「大菩薩峠」
...親指の腹に分布した末梢神経が、その立場の安全なりや否や、すなわち全身の重量を――この高い絶崖と遙か下方の急瀬深潭との中空において――托するに足るかどうか、を弁別し、次に進んでその全重量を支え、さらに続いて移るべき次の立場を探り求める……眼を思うように使えるほど、首の角度は、自由にならないから...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...またどこまで漕(こ)いで出るのかいっこう弁別(わきま)えないらしかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...寒さで凍(こご)えてしまうだろう」死んでいるか生きているかさえ弁別(みわけ)のつかない彼にもこういう懸念が湧(わ)いた...
夏目漱石 「道草」
...理非の弁別のはっきりした...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...この場所柄と時節柄とを弁別して規則あらしむるはすなわち心事の明らかなるものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...想像弁別の両刀を執ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...しかれども野卑に陥りやすきをもって野卑ならざるものをも棄(す)つるはその弁別の明なきがゆえなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかれども野卑に陥りやすきを以て野卑ならざる者をも棄つるはその弁別の明なきが故なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...三時を通じて残るものと滅びるものとが弁別される...
三木清 「親鸞」
...二つあっては弁別に差し支える場合が多かった...
柳田國男 「地名の研究」
...同年輩の若者を弁別することができなくなりました...
柳田國男 「名字の話」
...子供には初茸の味と毒茸の味とを直接に弁別するような価値感は存せぬのである...
和辻哲郎 「茸狩り」
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