...高層ビルデングが建ち並んで来ると...
高浜虚子 「俳句への道」
...今に銀行が建ちましょうよ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...隙間(すきま)には黒い家が建ち並んでいた...
本庄陸男 「石狩川」
...「出ろやい! 長崎屋! 人鬼! 生血吸い! 出ろやい!」「手めえに、ひと言いってやらねえことにゃあ、ここをどくおれッちじゃあねえぞ!」すると、一人の指導者格が、煮しめたような手拭を、すっとこ冠り、素肌の片肌脱ぎ、棒千切(ちぎ)れを、采配のように振り立てて、「やい! みんな! うしろへまわれ! 石をほうっていても仕方がねえ! うしろの米庫(こめぐら)をたたきこわせ! 米庫は板がこいに、屋根がしてあるだけだ――たたきこわして、ふんだんに頂戴(ちょうだい)しろ! 長崎屋さんは、今まで儲(もう)けたお礼に、おめえたちに、いくらでも、拾っていけっておっしゃってるぜ!」「わあい! 米庫だ! 米庫だ! 米を貰え! 米を貰え!」叫び、わめきつつ、指導者の棒千切れのゆび示すままに、群集は、建ちつづいた、蔵の方へ走ってゆく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あの通り立派に建ち並んでいる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...建ちゆきませんし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その辺りは全く同じような家が建ち並んでいて人通りも殆どなく...
森律子 「三度會つた巡査」
...ビルというものが建ちならぼうとしていた...
柳田国男 「母の手毬歌」
...家が建ち小路が通れば曲り目ごとに...
柳田國男 「和州地名談」
...その辺もすっかり家が建ち...
山本周五郎 「青べか物語」
...むろん真偽のほどはわからないが、のちに遊女屋が出来、料亭が建ち、唄や踊の女師匠(まだ芸妓とはいわなかった)などが住みついてあまり品のよくない花街ができた...
山本周五郎 「竹柏記」
...博物館と寺院が競い建ち...
横光利一 「欧洲紀行」
...十七SQの開析デルタの上には工場が陸続として建ち並んだ...
横光利一 「静かなる羅列」
...街道からながめたよりは遥かに多くの建物が建ちならんでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...赤間(あかま)ヶ関(せき)消毒所というのが建ち...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...すばらしい碑が建ちそうだから...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...大路小路の邸(やしき)町も建ち並んだのである...
吉川英治 「源頼朝」
...海岸に建ち続いている白い家や...
和辻哲郎 「鎖国」
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