...その跡へ新らしい借家が建ち續いたから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...今の丸の内の文明は先ず新開町の田圃の中に建物がぼつ/\建ちはじめた位の程度である...
高浜虚子 「丸の内」
...もうぼつぼつ家が建ちかけてゐる...
高村光太郎 「開墾」
...間も無く建ちますよ...
太宰治 「善蔵を思う」
...なるほど家は新建ちであるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あかつきのどこかで何か搗いてゐる朝風に竹のそよぐこと青田かさなり池の朝雲うごく・朝風の青柿おちてゐて一つおきるよりよい風のよい水をよばれたS家即事伯母の家はいまもちろ/\水がながれて・水でもくんであげるほかない水をくみあげる風ふくふるさとの橋がコンクリートふるさとのこゝにもそこにも家が建ち八月三日風...
種田山頭火 「行乞記」
...赤い屋根をした石造りの穀倉が建ち並んでいて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...二月もたって近辺にぽつぽつバラックが建ち並ぶようになった頃に...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...工場のみならず到處に安普請の家が建ちかゝつて居るのが此間中目について居た...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...六畳ひと間ながら私の家も建ち...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...その後今のグランド・ホテルが建ち...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...疎(まば)らに建ち並んだ長屋の若い者が十二三人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...てんでんばらばらに百姓家が建ちならんでおり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...同スタイルの大建築がまるで戦国時代の城のように建ちかけている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...建ちゆきませんし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの奥の座敷のすぐとなりの売った地面に製材所が建ちかかっている由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...家が建ち小路が通れば曲り目ごとに...
柳田國男 「和州地名談」
...博物館と寺院が競い建ち...
横光利一 「欧洲紀行」
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