...その頃北川氏は二軒建ちの一寸(ちょっと)した借家に住んでいたのだが...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...明治四十八年には三階を建て五十八年に四階を建てて行くと死ぬまでにはよほど建ちます...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...遠からずそれ等の高層建築は垣の如く建ち並んで...
高浜虚子 「丸の内」
...建ちさうで建たないのが其中庵でござる...
種田山頭火 「行乞記」
...新建ちのりっぱな邸宅の門をつらねている間を抜けて...
田山花袋 「少女病」
...昭和通(しょうわどお)りに二つ並んで建ちかかっている大ビルディングの鉄骨構造をねらったピントの中へ板橋(いたばし)あたりから来たかと思う駄馬(だば)が顔を出したり...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...これも元は浴舎が建ち...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...移轉した中學校が新しく建ち...
萩原朔太郎 「宿命」
...海にむかって建ち並んでいる...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...医局の周囲には十個の重病室が建ち並んでゐる...
北條民雄 「癩院記録」
...白く塗られた鉄の櫓(やぐら)が順々に建ちました...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...あの奥の座敷のすぐとなりの売った地面に製材所が建ちかかっている由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...断崖険岨(けんそ)の上に建ちまたは周囲を川や湖沢で囲んだものは...
柳田國男 「地名の研究」
...すぐ脇に小屋が建ち...
山本周五郎 「似而非物語」
...赤間(あかま)ヶ関(せき)消毒所というのが建ち...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...二人の寝小屋が建ち...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どこかに建ちましょう』浄明はその晩...
吉川英治 「山浦清麿」
...海岸に建ち続いている白い家や...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??