...騎士五人廻廊まで登場...
泉鏡花 「海神別荘」
...ところがもしこの廊下に人が通って赤外線を遮(さえぎ)ると...
海野十三 「赤外線男」
...廊下がさわがしくなったので...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...部屋へ出這入りする廊下なぞは...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...ある時美術学生の一人が学校の廊下で岩村男を呼びとめた...
薄田泣菫 「茶話」
...トッドは階段をおりて下の回廊に立っていた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...まだ他の病室の被害で右往左往している廊下の足音を...
鷹野つぎ 「窓」
...みんな編輯長室のまえの薄暗い廊下でひしと一かたまりにかたまって...
太宰治 「虚構の春」
...今日では一般に座敷の面積を狭くすることが流行り、十畳八畳六畳と云うような小間を建てるので、仮に蝋燭を点じてもかゝる闇の色は見られないが、昔の御殿や妓楼などでは、天井を高く、廊下を廣く取り、何十畳敷きと云う大きな部屋を仕切るのが普通であったとすると、その屋内にはいつもこう云う闇が狭霧の如く立ち罩(こ)めていたのであろう...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...廊下に灯(あかり)がないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取次は智海を連れて長い廊下を幾曲りしたすえ...
久生十蘭 「新西遊記」
...立ちあがるなりばたばたと廊下を走っていった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...冲左衛門を渡り廊下の口まで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...階下の廊(らう)の左側(ひだりがは)の室(しつ)から門番(コンシエルジユ)のお上(かみ)の顔(かほ)が僕(ぼく)を見(み)て微笑(ほヽえ)んだ...
與謝野寛 「梅原良三郎氏のモンマルトルの画室」
...その乱迷な廊下を狂わしい勢いで...
吉川英治 「江戸三国志」
...明りの入る坪縁(つぼえん)もなく通(かよ)い廊もなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...二人は手を繋ぎ合って廊下を探り探り伝わって...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...谷を距(へだ)てて大仏殿が大きく見えている坂の中腹に歩廊のような細長い建物のあるのがそれだった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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