...この暗い廊下を通して廻廊が遠くに見え...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...下廊下をとほつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...學校の廊下には、べたべた推薦のビラが張られて、選擧事務所なども、ものものしく、或るものは校門の下に立つて、登校の生徒ひとりひとりに名刺を手交し、よろしくたのみます、といつて低くお辭儀をして、或るものは、中學校の先輩といふ義理のしがらみに依つて、後輩を威嚇し、饗應、金錢、などといふばかな噂さへ立つた...
太宰治 「校長三代」
...二階をあがりつめて廊下に出ると...
田中貢太郎 「鼓の音」
...幸にして平岡画伯と廊下にて出遇ひ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...このあたりの廊下や室内に倒れている数はおびただしく...
永井隆 「長崎の鐘」
...先刻(さっき)廊下で継子といっしょになって...
夏目漱石 「明暗」
...家中の者が廊下(らうか)の一端に驅けつけました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...講堂の廊下その他塾舎の内外往来頻繁(ひんぱん)の場所にては...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...二号病室の廊下まで来ると...
北條民雄 「重病室日誌」
...蝕ばんでぼろぼろになつた板廊下だの...
堀辰雄 「「文藝林泉」讀後」
...やがて長い廊下にたどり着いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ところどころに明かり取りがあって雪明りが仄かな光を落としている長い長い廊下をいく曲がりかしていちばん奥までやってきたとき...
正岡容 「寄席」
...柱廊の奥の大きな部屋部屋には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...その廊下には鬼が出るという噂(うわさ)があった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その戻りに廊下で喀血して倒れた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...身支度を整え廊下へ出て行くと...
横光利一 「旅愁」
...墨(すみ)のような長い廊下を途中で曲がって小さい灯が一ツ風に恟(お)じながらおどおど奥へすすんで行く...
吉川英治 「私本太平記」
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