...十月十六夜金虚子大人座下○明治三十九年十一月九日(封書)昨日は御出かと思って居たら東洋城の注進で顔がはれたという訳で髪結床も油断のならないものと気がつきました...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...座下の荒莚(あらむしろ)も忘れて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...アラビア種(だね)の逸物(いちもつ)も将軍の座下に汗すという...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...長く法然を師として暫くも座下を去らずに教えを受けた...
中里介山 「法然行伝」
...座下駄をはいて心覺えの裏へ廻りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見ると北窓の障子も雨戸も開けてあり、其處に屋根を傳はつて出ると、庇(ひさし)には梯子(はしご)を掛けて、眞下の喜八郎の部屋の外に此處から家へ入りましたと言はぬばかりに、座下駄が、鼻緒を揃へて脱いであつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...座下駄を突つかけて中庭の方へ廻つて見ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...立上がると座下駄を突つかけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忽ち高座下に陣取つてゐた一聴客が連日かよひつづけてゐる定連と見えて...
正岡容 「東京万花鏡」
...上座下座はない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...まずその座下に拝跪(はいき)した...
吉川英治 「三国志」
...そして、閣の書院へ伴い、座下に降って、再拝しながら、「ただ今は、過ちとはいえ、太師のお体を突き倒し、罪、死に値します」と、詫び入った...
吉川英治 「三国志」
...建安十二年十二月吉日再拝「帋筆(しひつ)をお下げあれ」「おすみになりましたか」「先生がお帰りになられたらはばかりながらこの書簡を座下に呈して下さい」云いのこして...
吉川英治 「三国志」
...魏王の書簡を孫権の座下に呈した...
吉川英治 「三国志」
...席は主座下座に隔てて置かれてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...智真長老の座下へ迫った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...畏(おそ)る畏るその座下にうずくまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...上人の座下(ざか)へ連れて行って...
吉川英治 「親鸞」
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