...北原君は底抜けの酒客(しゆかく)なれども...
芥川龍之介 「田端人」
...底抜けのところがあります...
太宰治 「風の便り」
...魂が酒量と同じことに底抜けで...
中里介山 「大菩薩峠」
...底抜けの上天気である...
中島敦 「環礁」
...わが坐(す)わる床几の底抜けて...
夏目漱石 「薤露行」
...とうとう底抜けの女道楽に落ち込み...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...底抜けの狂態が展開されて居りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...底抜けに人のいい八五郎にモデルはないが...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...底抜けにひとのいいシヅに養われるようになってから...
久生十蘭 「あなたも私も」
...踊屋台(おどりやたい)がくる、地走り踊がくる、獅子頭(ししがしら)、大神楽(だいかぐら)、底抜け屋台、独楽(こま)廻し、鼻高面(はなたかめん)のお天狗さま...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...島の真昼は底抜けの静寂さに...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...――あいつの底抜けには呆れてものも云えない」又平は黙って案内に立った...
山本周五郎 「風流太平記」
...そればかりでなく「底抜け」という折紙は...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...てめえがいくら底抜けでも...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...軒先には底抜け燗瓶の中心に「く」の字型の古釘を一本ブラ下げた風鈴一個...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...すたれ釘世をすぢかいになり下(さが)る底抜け徳利のチリンカラカラ古釘と底抜け徳利の風鈴は阿弥陀も知らぬ極楽の音その蒲鉾板の裏表を手に取って引っくり返して見ながらニッコリと笑った良助は...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...底抜け薬鑵(やかん)...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...そう主人のように底抜けな馬鹿さにはなかなかなれるものではなく...
横光利一 「機械」
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