...「出すべ」そのさざめきの間に...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...ちひさな さざめきをふくみ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...住民の笑いとおしゃべりでさざめき...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...笑うようなさざめきでもなく...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...六 うぬぼれの一章食卓の雑話、恋のさざめき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...知らないうちに流れのふちにしゃがみこんでいた私たちが、ふと気がついてみると、そのさざめきは、無数の細いつららの尖からしたたる水滴が、流れの上に落ちて立てる音だったのです...
中井正一 「美学入門」
...さざめき渡りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...常に似ぬさざめき...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...橋や川のさざめきがそこから洩れて来るやうに思へた...
原民喜 「潮干狩」
...祭礼(まつり)のさざめきもおさまって...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...と野村は自分の内部にさざめき出した情慾の波を沈めにかかつたが...
北條民雄 「青い焔」
...さざめき出した情慾の波を鎮めにかかつた...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...那女(あれ)だ……」と由三の胸は急にさざめき立った...
三島霜川 「昔の女」
...正月の晩なので、家々はみな、早くから戸を卸(おろ)し、あたたかな燈火(ともしび)の下で、歌留多(かるた)をとり合い、笑いさざめき、酒を酌み、餅を焼いていたが、市十郎には、もうそんな人生は、想像にもえがけなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...遠く近く々(きき)としたさざめきが洩れて来る...
吉川英治 「新書太閤記」
...笑いさざめきを止めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...さざめきを密(ひそ)めていた隣室の女性群もびっくりするような声で笑い出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...或は笑いさざめき乍(なが)ら...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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