...小止(をや)みないさざめきを送つて来る...
芥川龍之介 「東洋の秋」
...町は悦気(たのしげ)な密語(さざめき)に充ちた...
石川啄木 「鳥影」
...傍観者の笑いさざめきなどが...
犬田卯 「競馬」
...ちひさな さざめきをふくみ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...軽く大気のなかに躍りさざめき...
薄田泣菫 「独楽園」
...住民の笑いとおしゃべりでさざめき...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...笑いさざめきながら向う岸の乾小屋の方へ駈けて行った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...笑うようなさざめきでもなく...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...橋や川のさざめきがそこから洩れて来るやうに思へた...
原民喜 「潮干狩」
...茶屋の二階に甲走(かんばし)ッた声のさざめきも聞えぬ...
広津柳浪 「今戸心中」
...私はその坂の上の方から数人の少女たちが笑いさざめきながら駈(か)け下りるようにして来るのに出遇(であ)った...
堀辰雄 「美しい村」
...数人の少女たちがその入口の方へ笑いさざめきながら...
堀辰雄 「幼年時代」
...噫あの砂山のかげできいたさざめき...
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...ウンデネは1285さざめきて流れ寄れ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...幾艘もの灯籠(とうろう)舟のさざめき渡る夜の祭の楽しさは...
横光利一 「琵琶湖」
...どこかで女童(めわらべ)たちの笑いさざめきが流れていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...笑いさざめきを止めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜ふけの静寂をみだしてひびいてくるさざめきを...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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