...それは底意地の悪い挑戦的(ちょうせんてき)な調子で震えていた...
有島武郎 「或る女」
...底意地の悪い眼で何かをさがすやうにヂロリと控所の中をねめまはして行く...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...へんに底意地の悪いような表情はしなくなっていたが...
太宰治 「惜別」
...それが今では卯女子の様子に底意地の悪い感じを加へて来たが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...と底意地の悪い眼で睨み返して来た...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...この女の底意地の悪い物言いや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...底意地の悪い笑い方をしながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...底意地の悪いことをいう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...しかしまた彼のことにすると、底意地の悪い、オールドミス揃いの奥女中たちに睨まれては大変と思ったからだろう、さっそく走り使いの男を呼び寄せると、お国訛りもものものしく、「コレコレ急いで鉄漿の落ちん粉を買ってまいれ!」と命令した...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...底意地の悪い声を出しながら私をふり返った...
夢野久作 「鉄鎚」
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